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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico49-B大力は禍の元
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中トンネルを抜けた後は、コースに沿って右に左に曲がっての横Gに翻弄されて、上昇からの下降にはふわっと無重力を感じて、ループ時はルシル君と一緒に「おおおおお!」万歳して、3分と長いような短いコースターを楽しんだ。
「ルシル君、次は速度一に行こ!」
「あ、ああ!」
今度はわたしがルシル君の手を引いて、ここから近いジェットコースター乗り場へダッシュ。すでに楽しんだらしいお客さんとは入れ違いにホームへ上がる。そんで係員さんの案内で先頭車両の一番前の席に座ることになった。
「一番楽しめる席になったな」
「そうやね〜。迫力ありそうや」
席に着いて少し、他の座席も埋まったことで「カウントダウン、開始!」係員さんの号令で『Standby ! 4,3,2,1,Fire !』そんな音声が流れた瞬間、コースターがものすごい速さで発進して、「ふぁ・・・!?」かなりのGが掛かった。飛行魔法で飛ぶ時のGとかの諸々は魔法で制御できるから気にならんけど、やっぱこうゆうのが当たり前なんやもんな〜。
「すごい加速だな」
一瞬で最高速に至ったコースターはループを繰り返しては、さっき乗ったばかりの全長一のコースの真下を通ったり並んだりする。後ろのお客さん達は歓声や悲鳴を上げてるけど、わたしはあまりの風圧に口も開けらへんし、この速度で体の自由が無いってゆうんは初めての体験やから・・・
「ちょ、ちょう怖い・・・な・・・」
「大丈夫だ。俺がついてる」
「っ! ルシル君・・・」
安全バーをギュッと握るわたしの右手に、ルシル君が左手を添えてくれた。わたしはバーから手を離して、ルシル君と手を繋ぎたいがために右手を翳す。すると人差し指から小指までの4本を握ってくれたから、「おおきに♪」わたしも握り返した。それからホームに戻るまでの1分ちょっとを色々なドキドキで過ごした。
「はぁ・・・、結構ハードやったな〜」
「少し待っていろ、はやて。何か飲み物を買ってくる」
乗り場から少し離れたベンチに座って背もたれに体重を預ける。まさかここまですごいやなんて思わへんかった。そんなわたしのために飲み物を買ってこようとするルシル君を「待って!」制止して手招きして、そんで隣の空きをペンペン叩いて隣に座るように伝える。
「?・・・判った」
ルシル君は一度は小首を傾げたけど、お願い通りに隣に腰掛けてくれたから「こうしてれば問題あらへんよ〜♪」わたしはルシル君の肩にもたれかかった。
「はやて・・・?」
「ちょっとの間、ひ〜と〜や〜す〜み〜♪」
かなり大胆なアプローチに入ってるって思うけど、そろそろわたしも本格的に動いて行かなアカンと思うたから。さらに「出来れば頭も撫でてくれるともっと早く回復できると思うなぁ〜」なんてネ
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