第14話 ノトスの森
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ずは目の前に立ちはだかるメカニロイド達を片付けねばならないのだが、どういうわけかエルピスには攻撃を仕掛けない。
もしかしたらベビーエルフにプログラムを書き換えられたのかもしれない。
「エルピス司令官を連れ帰るにはベビーエルフを破壊しなきゃいけないかもね。どう見てもベビーエルフに頭乗っ取られてるし」
ZXセイバーでメカニロイドを斬り捨てながら、先に進む。
途中で崖があったため、HXアーマーに換装してエアダッシュで一気に突破する。
陸を走るエルピスと空を翔るルインとでは速度に差があるので、エルピスを発見し、エルピス…正確にはエルピスの周りを浮遊しているベビーエルフに狙いを定めた。
「ごめんねアルエットちゃん、プラズマビット!!」
ベビーエルフのことを気にかけていたアルエットに謝罪しながら放った電撃弾がベビーエルフに迫るが、エルピスはサーベルでそれを弾いた。
「え!?」
自身の攻撃が容易く弾かれたことにルインは動揺する。
以前のエルピスでは絶対に出来なかったことだ。
「………」
上空にいるルインを見つめるエルピスの表情が憤怒に染まる。
HXアーマーを纏ったルインが憎きハルピュイアと重なったのかもしれない。
「……ろ…な…」
「え?」
「私を見下すなハルピュイアーーーッッッ!!」
エルピスが咆哮するのと同時にルインに凄まじい重力が掛かり、ルインは地面に落下した。
「あぐっ!?」
地面に激突し、うつ伏せに倒れたルインをエルピスは嘲笑いながらルインの頭を踏みつける。
「ふふ…どうしたハルピュイア?こんな所でお昼寝か?四天王のリーダーとは思えん姿だな…」
今のエルピスはルインを見てはいない。
ルインを通してこの場にいないハルピュイアを見ているのだ。
完全に狂っているとルインは感じたが、何とかHXアーマーから他のアーマーに換装しようにも、今のエルピスにはその隙が全くない。
エルピスがルインの腹部に強烈な蹴りを入れる。
「ごふっ!?」
「散々私を見下し、蔑んでくれたが…ベビーエルフの力を得た今の私からすれば、お前など赤子同然だ。」
「あぐっ!がはっ!ぐっ!!」
動けないルインに蹴りを入れ、徹底的に痛めつけるエルピスはルインの苦しむ表情に満足そうな笑みを浮かべている。
そして側頭部を強く蹴り、ルインの体を岩に叩きつけるとエルピスは邪悪な笑みを深めた。
「クックック…今はこれくらいにしておいてやる。ベビーエルフでさえ、これほどの力を得られるなら、ダークエルフを手に入れればどれほど強大な力を手に入れられるか…思い知らせてやるぞハルピュイア。私はお前を絶対に許さない。徹底的に苦しめてやる。お前から大事な物を
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