暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
106話:機動六課防衛戦線(後編)
[1/7]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
どういうことだ。
それがその場にいる、全員が思う事だった。
現れたのは確かにディケイドで、しかもヴィヴィオを連れており、おそらく彼がザフィーラを放り投げたのだろう。
ならザフィーラが重体なのは彼が原因か? ヴィヴィオを抱えているということは、アイナはどうしたのだろうか。
急に現れた奴はなんだ? 何故ディケイドと同じ姿をしている? 何故自分達が狙っていたヴィヴィオを抱えている?
それぞれがそれぞれの疑問や想いを抱きつつ、現れたディケイドを見つめる。
街の灯りと戦いで出来て燃える炎によって照らされた彼の姿は―――黒く彩られていた。
そう、黒≠ネのだ。
士が変身する本来のディケイドとはかけ離れ、彼の姿は黒みがかった灰色で彩られ、瞳は青く胸部を横切るディヴァインアーマーは金色。ドライバーは真っ黒く染まっている。
悠々と歩む彼―――仮にダークディケイド≠ニ名付けようか。
六課隊舎から数百メートル前、士達の戦場から数十メートルといったところで彼は歩みを止めた。
「―――お前、何者だ…?」
そこへ一番近くにいたオーズ・タトバ―――士が、声をかけた。
嫌な予感がする、彼が現れてから感じたものがそれだ。理論的なことも決定的なこともない、ただ直感的に感じたことだ。
しかしその感覚も一旦頭の隅に追いやり、おそらく全員が思っているであろうことを代弁した。
「……………」
質問されたダークディケイド。しかし彼はそれに答えることなく、ただ当たり前のように腕を動かし―――
「―――……ッ!?」
銃口≠向けた。
全員が驚きの声を上げる中、ダークディケイドは躊躇いなく引き金を引いた。
自らの体と同じ濃い灰色の、しかも砲撃とも呼べるようなエネルギー砲が彼が持つライドブッカーから放たれた。
その向かう先は―――六課隊舎。
「守れッ!」
「わかってる、任せろ!」
振り向きながら叫ぶタトバ、それに応えたのは隊舎上に立っていたオーズ・ブラカワニ。
先程戦闘機人オットーの攻撃を防いだ時のように、両腕のシールドを合わせ盾を作る。更には魔力を使い、目の前に防壁を展開する。
「―――ぐッ…!」
衝突する砲撃と防壁。その衝撃がブラカワニの体を貫き、思わず声を上げる。
しかししっかりと受け止めた感覚がある。これなら守れ―――
―――ビキッ…
「ッ、なん…!?」
だが、そんな思いも束の間……
ブラカワニの目の前にある防壁に、突如音を立てヒビ≠ェ入ったのだ。
すぐに魔力を通わせ防壁の崩壊を免れようとするが、それすらないかのようにその
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ