暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
反撃の狼煙
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に圧倒され。

(リオンの奴・・・7年のうちにこんだけ力を高めていたのか?)

グレイは自分がいなかった7年のうちにリオンがここまで成長したのだと考えた。しかし、それだけではないとすぐに考えを改める。
リオンとジュラはあの少年が目覚めたことによりようやく本気になり敵を一撃で沈めてきた。確かに本来の力を最大限に繰り出しているのも要因ではあるが、それ以上のことがあるのだ。
それはレオンとの同調(シンクロ)。レオンが氷の滅神魔法を取り戻したことて蛇姫の鱗(ラミアスケイル)は一気に戦力がアップ。加えてリオンとジュラの心のどこかにあった「ギルドを優勝させるためには自分たちがやらねばならない」という呪縛から解放されることにもなる。なんたってレオンのパワーはラミア最強のジュラをも越えるほどの力があるとされてるのだから。

(これ・・・勝てるのかよ・・・)

思わず頭の中にそんな考えが浮かんでくる。グレイはすでに全身ボロボロ。かたやリオンはほぼ無傷と言ってもいい状態。さらには相手の方が力が上だ。正直絶望的な気持ちになるのも無理はない。

(でも・・・勝たねぇと・・・)

7年間辛い思いをしてきた仲間のために出場した大魔闘演舞。彼らのために優勝して、前のような妖精の尻尾(フェアリーテイル)に戻してやりたい。その気持ちは確かにある。だが、リオンに向かって突っ込んでいく勇気が出ない。

(っざけんな!!エルザもシリルも、みんな戦ってんだぞ!?俺だけこんなところで終わっていいわけね!!)

それだけじゃない。ルーシィ救出に向かったナツたちのために優勝は必須だ。それでも彼は踏ん切りがつかずにいる。

(この感じ・・・どうすりゃいいんだよ・・・)


















シリルside

レオンの魔力・・・昨日までとはうって変わり、それは今まで感じたことがないほどの大魔力となっていた。
空気全体が凍り付くような、そう思わせるほどに高まっている魔力。しかも彼はグラシアンさんをここから離れた場所にあるドムス・フラウに叩きつけ、俺の雲竜水を余裕で返したソフィアの返し魔法(カウンター)を一瞬のうちで破ってしまえるほどの魔法を使ったのに・・・その魔力は衰えているようには見えない。

「シリル。やっとここまでこれたよ」

レオンはいつも通りの冷静な表情でそう言う。それについては俺も同感である。やっと・・・待ち望んでいたレオンと1対1で対峙できるのだから。

「俺とお前はきっと最初からこうなる運命だったんだろうな」
「運命?」

俺が首をかしげるとレオンは1度小さくうなずく。

「そうだよ。入場の前に出会えたこと。幼馴染みの女の子が戦ったこと。そして2人が仲良く友達になったこ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ