暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第214話 求めるは伝説の剣
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、不鮮明な脳細胞。明らかに覚醒していない頭だったのだが……、急速に回転した。ギアも文句なしのトップ。いや、オーバートップだ。

「な……なな、なにぃぃ!!!」

 和人は、直葉が差し出したタブレット端末を食い入る様に見つめる。その先には、大きく、嫌でも目に入るほど大きいフォントで。


【最強クラスの伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)《聖剣エクスキャリバー》、ついに発見される!】


 そう記されているのだ。完全に虚を突かれてしまった為、妙な心労を感じつつ、和人は長く唸った。

「うぅ―――――ん……、とうとう見つかっちまったかぁ……」
「まぁ、これでも時間がかかったほうだと思うけどねー」

 和人の向かい側で、美味しそうに朝食の食パンを頬張っている直葉は、応じていた。




□ 聖剣エクスキャリバー


 それは、ALO内部に於いて、サラマンダー将軍ユージーンの持つ《魔剣グラム》を超えるとも言われている武器である。そして、その武器《聖剣エクスキャリバー》にと並ぶとされている伝説級武器(レジェンダリー・ウェポン)が《神剣レーヴァテイン》だとされている。

 しかし、《エクスキャリバー》《レーヴァテイン》の2つに関しては、公式サイトでも 大手の攻略サイトにも明確な入手先や、方法は知られていなかったのだ。

 いや、正確には《エクスキャリバー》に関しては、知っているプレイヤーはいる。

 和人と直葉、そして 隼人、ユイの4人は実際に確認をして、他の明日奈や玲奈も知っている。……知っているからこそ、前回大目玉を食らってしまったのだ。あのリュウキとキリト、2人の《邪神狩りツアー》と称した、《エクスキャリバー下見ツアー》をした時に。

 約1年程前だった。それまで秘密は守られていた、保たれていたと言うのに――。

「あぁーあ……、こんな事ならもっと早めに段取りしといた方が良かった……。火が突く様な、出来事があった、っていうのに……」

 和人はボヤきながら、直葉から受け取った自家製ジャムを食パンに塗りたくる。それまで、食パンがまだ口の中に残っており、朝の味を楽しんでいた為言えなかったが、咀嚼し、ごくんっ と飲み込んだ後、直葉は和人の誤解を正した。

「よく読んでよ、お兄ちゃん。まだ見つかっただけだよ。入手にまでは行ってないみたいだよ」
「なにっ! ……ほんとだ。なんだよ、脅かすなよ……」

 大口でかぶりつこうとしていた和人は、一時止めて、直葉の言っていた言葉を確認した。……間違いなく、取られていない事を確認した後に、今度こそ、ジャムたっぷりの食パンにかぶりついた。

 考えてみれば、獲得したプレイヤーがいるのであれば、記事内部に、写真がある筈だ。あの黄金の剣を誇らしげに構え
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