暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第214話 求めるは伝説の剣
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でもなれ、って事か」
「ゥゥ……、なげやりナノも、複雑ダヨ……」
「それは兎も角、だ。アルゴ、敏捷力(AGI)全開にしろ。ここから 離脱するぞ。そろそろ本気で疲れてきた」
「あ、ソレは、ワカッたヨ。も、この話は終ワリにシヨウッ! さぁ、脱出ダっ」

 敏捷値(AGI)に関しては、アルゴもリュウキに負けていない。アルゴが選択しているのは、先程でも紹介した通り、全9種族の中でも比較的に軽重級である猫妖精(ケットシー)だ。リュウキが使用している水妖精(ウンディーネ)もどちらかと言えば、軽量級に分類されているが、猫妖精(ケットシー)は、軽量級の中でもトップクラスに位置されている設定。
 印象的にも()だ。故に 見た通り、すばしっこさには定着があるのだ。

 だが、それは勿論 鍛えに鍛えた熟練値がモノを言う。

 だから、どんな種族を選ぼうと、最終的に行き着く先はまだ不明確だ。風妖精(シルフ)を選択している某大魔法使い様……、《リタ》は 様々な属性の魔法を習得されている、と言う事もあるから。


 そして、2人は 難なく 邪神に囲まれた状態、俗に言う《死亡フラグ》が立っている場面を回避した。自分達の倍以上はあろう拳を躱し、攻城兵器とも思える大きさの棍棒を掻い潜り、時には同仕打ちもさせて。 鮮やかな手際は、もしもこの世界に観客(ギャラリー)がいようものなら、拍手喝采、と言う所だが 生憎この世界にそんな能天気なプレイヤーはいなかった。


「ン? リュー、なんか光ったよ。ホラ」
「みたい、だな……。イベントフラグの光に見えたが……」

 それは、偶然なのだろうか、或いは邪神と戦いつづけた事によって、条件が整ったのだろうか、この時の2人には、情報を取り扱う術に長けている。随一と言えるプレイヤー2人でも判らなかった。

 だが、このクエスト、そして何よりもその報酬が後に……、多少なりともは波紋を呼ぶ事になるのだった。





























〜桐ヶ谷家〜




 何気無い朝の一時。朝食の準備を済ませ、今、食事を取ろう時だったが、少なからず表情が優れないのは和人だった。今年も後残す時間も少ない。……それは天気予報士のお姉さんも、テレビの中で言っており、残り少ないこの年をどう有意義に過ごしたら良いものだろうか。だが、今はあまり考えてられなかった。

 その理由はおいおい説明する事になるだろうが、説明よりも今は直葉が声をかける方が早かった。

「あ、お兄ちゃん。これ見て」

 という声と共に、直葉がさし出したのは薄型タブレット端末。
 まだ寝ぼけている事と、昨夜に知らされた、実際に見たある出来事もあって
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