暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第12話 ネオ・アルカディア
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


いきなり止められたファーブニルは不満そうだが、ハルピュイアは構わずゼロとルインを見遣る。

「……まさか、こんなに早く再会することになるとはな………この男を助けに来たのか?ゼロ……ルイン?」

「…ああ」

「うん、そうだよ」

ゼロとルインの返答を聞いたハルピュイアは少しの沈黙の後にルインの方を向いた。

「………ルイン…その男を助けてどうするつもりです?助けたところで、この男はあなたにもゼロにも感謝などしないでしょう。それどころか……この男を救えば…また多くのレジスタンスが命を落とすことになりますよ。この男の作戦とやらのせいで……」

ルインに対して敬語で話し始めたハルピュイアに、話しかけられたルインは勿論、ゼロやハルピュイアの性格を良く知るレヴィアタン、ファーブニルまで目を見開いている。

「……それでも、私はエルピス司令官を助けるよ。もう、仲間を失いたくはないから…これ以上レジスタンスを死なせはしない」

「欲張りな方だ…しかし、あなたとゼロだけでどこまでやれるでしょうか?」

「?」

『ゼロさんとルインさんに緊急連絡。現在、レジスタンスベースに未確認物体が、急速接近中。大至急、帰還して下さい。』

ルージュからの通信にゼロとルインが互いを見合った時、レヴィアタンとファーブニルが口を開いた。

「今、あんた達のベースに向かって特殊爆弾を積んだ爆撃機が飛んでいるのよ。」

「特殊爆弾なんて俺の趣味じゃねえが、まあ、仕方ねえか。仕事だしな。」

「私はこの者共を許さない。ネオ・アルカディアに…人間達に、攻撃を仕掛けた以上…レジスタンス共は、一人残らず処分するしかない…」

「…………」

人間に危害を加えようとしたレジスタンス殲滅のためにレジスタンスベースへと爆撃機を向かわせたハルピュイア。

ネオ・アルカディアと人間…自分が守るものに危害を加える存在には容赦はしないというハルピュイアの静かな怒りを感じさせる言葉だった。

「オペレーター、今すぐ転送しろ」

『了解しました……転送します。』

ジョーヌの声と共にゼロ、エルピスがレジスタンスベースに転送され、次はルインが転送の光に包まれる。

「ハルピュイア…」

「…ルイン、あの時の質問の答えですが…俺はレジスタンスを倒すことが、本当に人間のためになるとは…正義だとは思ってはいません。ですが…二人の“エックス”様が守ろうとした人間にだけは手を出させるわけにはいかないんです…」

ルインから見たハルピュイアは揺らいでいるように見えた。

コピーエックスの人間優位の正義とエックスが統治者だった頃の人間とレプリロイドの共存の願いに板挟みされているように見える。

そしてコピーとオリジナルが共通してい
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ