4.羊羹
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するわけにもいかず……しかしプランを諦められず……仕方なく彼は料理本を片手に、私達にバレないようにこっそりと一人で夜中に羊羹を作っていたそうだ。奇跡的にうまく出来上がった一本の羊羹の影には、十数本の羊羹の犠牲があったんだ…はっきり言って、同じレベルのものを作り上げる自信はまったくなかった…と後に彼は遠い目をして語っていた。
それからまたしばらくの間、五月雨は資材調達担当として、私は秘書艦として、提督と共に鎮守府を盛り上げていった。『まずは戦力の拡充を図る。金剛たちも早く自分の姉妹に会いたいだろ』という提督の言葉通り、比較的早いタイミングで、私の妹たちである比叡、榛名、霧島がこの鎮守府に揃った。
それ以降、緑茶の時のお茶請けとして様々な和菓子を私は試してみたが、結局、彼の作った羊羹に勝るものはなかった。
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