アインクラッド編
74層攻略戦
久方振りの死闘を 01
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かな?」
「「すいませんでした!」」
「うん。 だから別にいいんだって。 ただ、もしものことがあったらどうするんだろうなーとか思ったわけですよ、僕は。 そこのところ、2人はどう考えてるのかな?」
「「お、仰る通りです、はい」」
にこやかな笑顔を浮かべて問う僕と、そんな僕の前に並んで正座をするキリトとアスナさん。 そしてそれを横から見てニヤニヤするアマリ。
とんでもなくカオスな状況になっている理由は単純明快で、パーティーメンバーを無視して逃げた2人にちょっとお話しをしているわけである。
と言っても、これは完全に冗談の部類なので、ノリの良いキリトと意外に付き合いの良いアスナさんが乗っかてくれているだけの、言わばお遊びだ。 そもそもの話し、無視して逃げたことを責める僕は、2人から勝手にボスの偵察をしたことを責められてもおかしくないので、こうして冗談として流しているのだ。
あれから。
74層のフロアボス、グリームアイズの攻撃パターンをある程度見極めた僕たちは、当然のことながら攻撃に転じることもなく撤退。 手近の安全地帯で先に逃げ込んでいた2人と合流して今に至る。
「さて、冗談はこのくらいにして……。 あれはちょっと大変そうだね」
「やはりそう思いますか?」
「うん。 大型剣装備の悪魔型。 HPバーは4本。 攻撃パターンは両手剣ソードスキルとブレス、それから爪と拳による攻撃もあったよ。 ソードスキルはボス用に少しアレンジが効いてて苦労するかな」
「……ステータスはどうでしたか?」
「敏捷値はそこそこで筋力値がかなり高かったね。 ブレスはそこまでだったけど、攻撃は全体的に高威力。 ただし防御は手薄だし、そもそもの防御力も低いからそこが狙い目といえば狙い目だね。 詳しい話しは後でデータにしてKoBの本部に送るよ」
「お願いします」
敬語であることを除けば昔と変わらない僕とアスナさんとのやりとりを、キリトとアマリが苦笑い気味に聞いている。
この手の頭脳労働は僕たちの領分なので、向こうの実戦組は大人しく待機だ。
「前衛を手厚くして確実に削るのが得策でしょう」
「あるいはダメージディーラーを集めて短期決戦にするかだね。 さっきも言ったけど防御が薄いから、そんなに時間もかからないでしょ?」
「そんな?? 危険すぎます!」
「危険のないボス攻略なんてないよ。 タンクを集めたって防御にしくじれば一瞬で壊滅だからね」
「回避に失敗すれば一瞬で全滅です??」
「まあ、そこは追い追い詰めるとして、今は休憩にしよ? もうお腹ペッコペコだよ」
白熱仕掛けた議論をリセットするように提案すると、アスナさんは渋々乗ってくれた。
さすがに昼の3時にもなればお腹が空く。 料理ス
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