Chapter 2. 『想う力は鉄より強い』
Episode 13. The Wraith
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防の主軸とする。隊同士での連携は大規模で火力が強い分、機動力に欠けてしまうからね。
ミドルが担うのは、消耗した前衛との交代準備。そして、バックではフォワードから後退した小隊の体勢の立て直しを図る。またミドルに配置された者は基本防御姿勢を取り、バックポジションへのボスの遠距離攻撃を警戒、バックでは俺が常駐するため、作戦の微調整などもそこで伝達しよう」
ってことは、休憩・待機・戦闘の順でローテして、隊同士じゃなくて構成メンバー間で連携して攻撃しろってことか。ボス戦ってより、普段の戦闘に近い感じだな。
俺が納得してる前で、羊皮紙へのメモと同時進行でディアベルの説明は続く。
「ボスの攻撃パターンは、基本的に踏みつけ中心だ。合間に遠距離攻撃が三十秒間隔で繰り出される。HPバー四段の内、一段が消費されるごとに遠距離攻撃の頻度が増加する。
また二段目が消失した時点で、光線を撃ち出しながら首を捻って薙ぎ払う、という攻撃法が追加された。非常に範囲が広いので、フォワードは注意して回避行動をとって欲しい
最後になるが、偵察隊との戦闘では、まだ三段目を削りきったことがない。三段目消失時、また四段目のバーがレッドゾーンに達した時も攻撃パターンが変化すると予想されるが、現時点では不明だ。もし急激な変化があった場合、焦らず一度後退して、体勢を立て直すこと。いいかな?」
なんか、俺の記憶ん中に似たような行動を取る虚がいるな。死神やら『浅打』が存在する以上、本当にヤツが出てきそうな気がしてくる。今回はだるま落とし戦法ってわけにはいかねえな。この世界、部位斬り落としってのは簡単じゃねえし。
そんな俺の内心を余所に、ディアベルの呼びかけに各々が頷くか、あるいは肯定の声を返す。いつもはあれやこれやと注文を付けるキリトも、今回は静かだ。作戦内容がシンプルで口出しすることがないんだろう。
「では、今から隊分けをする。キバオウさん率いる『アインクラッド解放隊』の五人はそのままアルファ隊として行動してくれ。他のメンバーは三人一組になり、そこに今日の会議に不参加の二人をそれぞれ加えて一小隊になってもらう」
「だってさ。ということで一護、リーナ、組もうぜ」
「拒否ったら、オメーまたあぶれそうだしな。いいんじゃね」
「私も構わない」
十秒も経たずに隊が決まっちまった。多分ここにエギルを入れて完成だろう。残った連中も顔なじみ同士みたいで、すでに固まってグループを作っていた。
「よし、決まったかな。それじゃあ、今日の所はこれで終わりにしよう。集合は明日の十二時、迷宮区遺跡エリアの最終安全エリアに集まってくれ。皆の健闘を期待する。では、解散!」
ディアベルの声で会議が終わり
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