暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第49話 砂漠緑化!? そして置いて行かれる私
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切丁寧に説明してくれます。私はその説明に「そうですか」としか答えられませんでした。
それから3日ほどは、何事も無く馬車で過ごす事となりました。早々にエルフと接触したかった私は少しイライラしていましたが、それがあまりよろしく無かったのかもしれません。時は4日目の朝になり、そろそろ休む場所を……と考えていました。
切っ掛けは、木の精霊(分霊)の呟きでした。
「来たな」
「如何し……ッ!?」
そう言いかけた私の背筋に冷たい物が走り、反射的に杖を抜きルーンを唱えます。次の瞬間私達に放たれたのは矢の雨でした。対して私が発動した魔法はエア・シールド《風盾》です。
矢は私達が乗る馬車から逸れ、砂地に次々と突き刺さりました。しかし突き刺さる矢の音に何故か、ドンッドンッドンッと爆発音を含んでいたのです。
「なっ!!」
「主!!」
それを聞いた私は唖然としてしまいました。間違いなく矢に風の力が籠められ、威力の底上げが行われています。
そう。私を確実に殺す為に……。
もしエア・シールドを、“攻撃を逸らす”使い方ではなく“受け止める”方の使い方をしていたら、盾は一瞬で破壊され私は肉片へと変わっていたでしょう。
しかし何時までも唖然としてはいられません。敵は砂丘の向こう側で、数は最低でも20人以上居ます。弓を使ったのは、軌道を曲げ死角(砂丘の向こう側)から不意を打つためと見て間違いないでしょう。如何考えても警告なしで、殺しに来ています。
そして現在地は、間違いなくエルフの領域内に入っています。そんな場所に人間の盗賊が居るはずがありません。と言うか、今の攻撃は人間には不可能です。敵は間違いなく……。
「エルフか……やってくれる」
「無礼じゃな」
私が吐き捨てるように言うと、ティアが同意する様に口を開きました。精霊達は何か思う所があったのか、沈黙を守っています。加勢する気も無さそうです。そうこうしている内に、第2射が飛んで来ました。
「ッ!? 不味い!!」
私は先程と同様にエア・シールドを展開しますが、先程と決定的に違う所がありました。それは籠めた精神力の量です。先程より分厚く強力に展開されたエア・シールドは、次々に矢の軌道を歪めました。そして矢は先程より馬車に近い砂地に突き刺り、先程より大きな爆発音が……。
「くっ!!」
(ティア!! カウンターは使えないのですか!?)
(駄目じゃ!! 先手を打たれた上に、相手の
精霊魔法使い
(
エルフ
)
の数が多すぎる)
思わずティアに泣き付いてしまいましたが、返答は私が望むものではありませんでした。相手が
精霊魔法使い
(
エルフ
)
なら、この事態を想定しておくべきだったのでしょう。この隙に飛んで
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