暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンゼロ〜救世主達〜
第10話 過去と現在の違い
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の政策を続けるしかない…人間の最低限の生活を守るためにも…」

「でも、エックスならきっと簡単に妥協なんてしなかったよ。エネルギー不足を理由にしてね……ハルピュイア…君は今のネオ・アルカディアに何の疑問も抱いてないの?同じレプリロイドを、レジスタンスを倒すことが本当に人間のためになると思ってるの?正義だと思ってるの?」

「……俺は…!」

「止めるんだ二人共」

重い空気の中、暖かな光と穏やかな声に全員がハッとなって振り返ると、そこにはサイバーエルフの球体状態のエックスがいた。

「エックス?」

「エックス様!?」

突如現れたエックスに、ここにいる全員が目を見開いた。

ハルピュイアは呆気に取られたような顔でエックスを見つめていたが、やがて自分の本分を思い出したのか慌てて跪く。

自分に仕えていた頃から変わっていないその様子に、エックスは安堵して人型になるのと同時に微笑んだ。

「ハルピュイア、ルイン達を見逃して欲しい」

「エックス様?」

「今更僕にこんなことを言う資格がないことは分かっているよ。でも、ルイン…彼女は、僕の大切な人なんだ。ゼロも二人といない親友…。」

「エックス…」

エックスとルインの間に流れる穏やかな空気にハルピュイアは二人の関係を察した。

「エックス様…まさか…」

「うん、そうだよ」

エックスの穏やかな表情にハルピュイアはそれを肯定と受け取り、ブレードを収めた。

「ありがとう。ハルピュイア、エックス」

礼を言うと、ルイン達はレジスタンスベースに転送された。

「彼女のあんなに楽しそうな顔は久しぶりに見たな…」

「エックス様…俺は…」

「僕に君に何か言う資格はないよ…。ネオ・アルカディアのことを君達に押し付けてしまった僕には…ね…」

「………」

「でも、良かったよ。間に合って…もし、戦いに発展して君とルインが殺し合うなんて見たくなかったから。何せ…黙っていたけど、君達には僕の他にルインのDNAデータが刻まれているから…親と子供が殺し合うのは見たくないんだ。」

「俺達にルインのDNAデータが?」

それを聞いたハルピュイアは僅かに目が見開いた程度で、それを見たエックスはもしかしたらハルピュイアは薄々自分達がルインと何らかの関係があることに気付いていたのかもしれない。

「あまり驚かないんだね」

「はい、ルインの各アーマーの特徴が俺を含めた四天王に似ていましたし、彼女を初めて見た時…他人ではないような感覚を覚えました。戦闘記録を見たレヴィアタンとファーブニルも同様のようです」

「…そうか…やっぱり分かるものなんだね…」

「エックス様…このことは…ルインに…」

「ああ…まだ彼女には知
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