第10話 過去と現在の違い
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ィアの居住区に向かうための許可を得ようと話しかけた。
「ネオ・アルカディアの居住区へ買い物に?」
「うん、シエルの食料庫の食料が殆ど底をついていたから早く買い足さないと。後、薬とか衣服とか。だからネオ・アルカディアの居住区に行くための許可を下さい」
「「………」」
エルピスはルインの後ろにいるゼロとシエルを見遣ると、咳払いを一つ。
「コホン…正義の一撃作戦が成功すれば、より安全に食料等の確保が出来ます。ですから今危険を冒してまでネオ・アルカディアの居住区に行く必要性は…」
エルピスは出来ることなら作戦準備を優先したいので、却下しようとした時であった。
「必要性大有りに決まってるでしょうが!!」
「っ!?」
今まで聞いたことのないルインの怒声がレジスタンスベースに響き渡る。
「どれだけ完璧な作戦だか知らないけど!確実に成功するかどうか分からないでしょうが!シエルは私達レプリロイドと違って人間なの!ちゃんと食事を摂らないと体を壊すし、薬がないとシエルが病気になった時、危ないし。今のシエルの年齢を考えれば衣服だって必要でしょう!?寒い場所に行く時には防寒具だって必要になる!分かったならさっさとネオ・アルカディアの居住区に行く許可を下さい!今すぐにっっっ!!」
「わ、分かりました。ネオ・アルカディアの居住区に行く許可を与えます……」
表情を引き攣らせながら言うエルピスに、ルインは満面の笑みを浮かべた。
「ありがとうございます♪それじゃあシエル。支度してね。私とゼロは非戦闘モードで行くから」
「非戦闘モード…?」
初めて聞く言葉にシエルは疑問符を浮かべ、ゼロも口には出さないが、戸惑っているようだ。
「へ?非戦闘モードって言ったら、戦闘用レプリロイドが人間がいる街に外出して過ごしたりする時のモードに決まってるでしょ?私達のような戦闘用がこのまま人間の街に出たら事件か何かだと勘違いしちゃうじゃない?…まあ、他にも使い道はあるけどね…とにかく基本的に騒ぎを防止するためにあるモードなの……もしかして今のレプリロイドに非戦闘モードってないの?」
「ないわ」
「私も、その非戦闘モードというのは初耳ですね」
シエルとエルピスの言葉に、どうやら今の時代のレプリロイドにはそんな機能はないらしい。
「分かった。それじゃあ、見せてあげるよ。非戦闘モード、オン」
アーマーが粒子化したかと思うと、衣服を思わせる物になり、今のルインはまるでどこにでもいる人間の少女のように見えた。
「どうかな?」
「凄い!本当に人間のようだわ」
「さあ、ゼロも早く非戦闘モードに移行してよ」
当然ルインと同じ時代のレプリロイドであるゼロにも備わっている機能なので、ルイ
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