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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第213話 広がる輪
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っていた。
「んもうっ! 良いじゃん! 私だって、克服〜って思ってたのっ!」
「ははは。ほんとか? ほれ、もうちょっとしたら 来る2人の事が気に掛かってたんじゃないのか? 乙女だねー」
「ぅぅ……」
ニヤニヤと笑うエギル。
その真っ白いシャツとその結んだ蝶ネクタイがとてもユーモラスさを感じさせてくれるのだが、今はそんな事は、今思ってすらない。
「もうっ!! エギルさんっっ!!」
「はは。冗談だよ。……お前さんに色々してたら、怒られちまうしな? あの白銀様にな」
エギルは更に笑って、準備を始めた。
そう、今日はエギルの店で昨日の打ち上げを約束していたのだ。
玲奈は、ここまでリュウキに、隼人に送ってもらった。次にシノン、詩乃を迎えに行ったのだ。あまり 来た事のない秋葉原駅東側の再開発地区の更に先だし、慣れていないだろうという事で、隼人が駅まで迎えに行く事になった。
その間、玲奈はお留守番、と言う事。
「ふん、だ。……詩乃さんは、大切なお友達だもん。……それは隼人くんも同じ、だもん。そんなに気にしてないもん」
「ははは。……ま、大丈夫だよ。お前らは そんな風になったりしないさ」
「……そんな風ってなに??」
「ドロドロの三角関係」
「……も、もうっっ!!」
「どーどー、Just a momentだ、レイナ。抑えて抑えて。冗談だって」
そんな感じで賑わっていた所で、隼人の独特な静かだが低音の
排気音
(
エグゾース・ノート
)
が、店内に流れるBGMに混じって聞こえて来た。
そして、店の扉もゆっくりと開く。その先、まず入ってきたのはマフラーで口元を覆っている詩乃、遅れて入ってくるのは、銀色の斜めラインが入ったネックウォーマーを付けた隼人だ。
「ほれ、来たみたいだぜ?」
エギルは、あくどさ満点の笑みを見せながら、顎をしゃくり上げた。
そして、丁度エギルの顔を見た事で、隼人は少し表情を歪めた。
「……ん? 妙な噂話でもしてたのか? エギル」
「ど、どうも。こんにちは」
ため息を吐く隼人と やっぱり 現実世界ででもシノンと同等と行くにはまだ日が浅い詩乃。それでも、2人とも笑顔だったのは言うまでもない事だった。
エギルに色々とサービスをして貰いながら、打ち上げは始まる。
「でも、あの子、シェリーちゃんが無事で良かったよー。……まさか、お父さんが 最終BOSSだったのは 驚いたし、悲しかったけど」
「確かにね。物語としては ありがちな面もあるけど。訊いた話じゃ、昔のゲームをGGOの世界で再現したんだって。銃を使うゲームで メジャーなのは やっぱりGGOだから」
「確かにな。殆ど再現しているだけだったから、VR世界でのリメイ
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