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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第213話 広がる輪
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「駄目だ。……無理するな。仮想世界とは言え、身体は動かないまでも、精神は繋がってるんだから。オレ達はそれをよく知っているだろ?」
リュウキが座らせようとして、レイナの両肩に手をかけた。
それでも、レイナは必死に首を振る。
「うん。仮想世界だから、よく知ってるからこそ、だよ。今の私にとっては、本物なの。今 この世界だって、本物なの。……確かに、すっごく怖くて、ちょっとその……な、泣いちゃったけど、だけど、このまま、あんな《小さな女の子》を、放っておく事なんて、私には出来ないよ」
レイナは 必死に涙を拭うと、リュウキの目をまっすぐに見据えた。
小さな女の子、とレイナは言っているが所謂それもNPCであり、ゲームだ。確かにゲーム、所詮はゲーム、たかがゲームだと人は、そう言うレイナを笑うかもしれない。
だけど……、この場にいる者達は誰も彼女を笑ったりしなかった。
「……だな。判った」
「はぁ……。仕様がない。ちゃんと守ってあげるから。……
へカート
(
この子
)
で」
リュウキとシノンは頷いた。
シノンは、愛銃であるへカートの自分の身体をもあるかの様な、大きな銃身を撫で、リュウキは、ホルスターに収めていたマグナムとナイフを確認していた。
「残弾数には限りがある。一先ず、ここの警察署の武器庫に向かおう。……残念ながら、持ち込んだ弾丸が大分少なくなっていたみたいだからな」
「ええ。了解。そこに向かいながら、あの子を探しましょ。それで良い? レイナ」
「う、うん。私も、頑張る。頑張るからねっ!」
レイナが持っているのは支給された
自動拳銃
(
ハンドガン
)
、《ベレッタM92》。
9mm口径で比較的扱いやすい銃だったから丁度良かった。
後は、基本的にレイナは
細剣使い
(
フェンサー
)
だが、SAO時代に少し使っていた《
短剣
(
ダガー
)
》、その経験もあって、ナイフを使う事自体まるで問題なかった。
これまでの経緯を説明しよう。
今回のイベントのサブタイトルにあった通りな展開が待ち受けていたのだ。
そう、《Dawn of the Dead》 翻訳しようとすれば《死者の夜明け》であり、昔の映画ででも原題名がそれだった。そこから、判る人は直ぐに連想する事が出来るだろう。
そう、相手は《ゾンビ》だった。
新人警察官として、配置された警察署、《グランドシティ》にある警察署に向かう途中に、事故に遭遇した。レイナは驚いて急いで助けに行こうとしていたが……、一先ずリュウキが抑えた。大体の展開が読めたからだ。
レオン自身はNPCだから、そして 熱血警官らしく 一目散に飛び出して、確認をしていた。倒れた人は、それなりに規制はされているが、それでも血を流していた為、
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