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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第213話 広がる輪
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大丈夫なのだろうか? とも思えたが 一応 明確に題名は言ってないが、『GGOとのコラボ』と謳っている面もあったから、別に問題視しなかった。……そもそも それは、プレイヤーが考える様な事じゃないだろう。
「うん? どうしたの? リュウキ」
「いや。……ネタバレは面白くないだろうし、早く行くか。レイナも あのNPC……《レオン》も待ってる」
「?? ん。了解」
リュウキとシノンは、レイナ達の待っている車。今の現実世界で考えたら、かなり年式の古いであろうレオンの愛車の中へと入っていった。
――……ゲームがここから始まったのだった。
「…………」
そう、ゲームが始まった。
本当に、あの綺麗な夕日を見終わった後に直ぐ後に始まった。OPが終わった後、安心しきった後に、始まったゲームの本当の内容は、……
彼女
(
・・
)
には かなりのダメージを与えた様だ。
「ふ、ふ、ふ……」
「れ、レイナ? 落ち着いて、落ち着いて。ほら、傍にいるから」
そう、レイナである。
シノンが必死にレイナを慰め続けていた。
確かに、レイナはアストラル系のモンスターは大の苦手だった。と言うより、ホラー要素は、全ての面で苦手だと言う事は今までの付き合いでもよく判っている。今回のはホラーなのは勿論だが、それ以上に ちょっと スプラッター系が色濃く出ている。勿論推奨R15となっているから、まだ マシな部類に入るのだろうけれど、レイナにとってはどちらでも同じだった様だ。
「ふぇぇ……」
……泣いてしまったから。初めて お化け屋敷に来た子供の様に……。
「……ちょっと、タイムだ」
「ええ。直ぐ傍にチェックポイントエリアがあるし……、これ以上は、駄目だと思う」
だから、2人とも即決した。
それは、警察署にある待合室の様な場所だった。
色々な課に分かれていて、立札もあるのだけど、今は誰もいない。24時間、基本的には機能している警察署だと言うのに、本当に静かだった。 勿論それには訳がある。
「その、ごめんな。レイナ。断らなかったけど、やっぱり 無理してでも 止めた方が良かった」
リュウキは、レイナに謝っていた。
レイナは、少し落ち着いた様だが。やっぱり 怖い様だ。
「今日はもう止めにする? これ以上は可哀想よ」
シノンも そう言っていた。大型イベントは確かに楽しみにもしていた事だったが、それでも レイナを悲しませるくらいなら、と想っているのだ。
「だ、大丈夫……だよ。うん。私も、少し……落ち着いた、から……」
レイナは、涙を拭って 必死に立ち上がった。
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