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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第213話 広がる輪
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キ、シノンは苦笑いをしていた。
GGOの世界では、長らく存在していないと言われている緑が広がっており、道路も整備されているのだろうか、新品同様に輝きを放っていたのだから。
「あははっ、でも この景色、この道 地平線の向こうまで ずーーっと続いてるけど、日本がモデルじゃないかもだね?」
「そうだな。……太陽の見え方も、違う気がする」
リュウキは、大きな夕日が照らす景色を。緑が黄金色に染まっていく景色を眺めながら、レイナの言葉に頷いた。
リュウキは 太陽は好きだ。
暖かく全身を包んでくれるから。……良い思い出だけじゃないけれど、今でもきっと、……大好きだ。
「へい。新人の御三方、そろそろ行くぜ? 着任早々に遅刻なんて、洒落にならない。そんな伝説は作りたくないしよ」
そんな時だった。後方に停車していた車から、声が聞こえてくる。
「あ、レオンさんっ! はーい! わかりましたーー!」
レイナは、手を上げて 駆け出した。レオンと呼ばれる人は、NPCであり 愛車の窓から顔を出して呼んでいた。そして、これから向かう先へ送っていってくれる。
「うーん、でも まさか 移住した先で いきなり見習い警察のマネごとさされるなんてね」
「GGOの世界だ。銃の撃ち合いを殆どメインにしていたし、対Mobとの戦闘もオレ達は殆どプロフェッショナルと思われても、いや、認識されても おかしくない。何やらこの世界ででも、犯罪が後を絶たないそうだから、抑止とも言えるかもな。……それに、世界観をみてみたら、今の所、普通の世界。……普通の人間が《
弾道予測線
(
バレット・ライン
)
》を見て、弾丸を回避したり、とか 出来ないだろ? だから、依頼者にとってみれば、オレ達は スーパーエージェント、って感じに優遇されるみたいだ」
「まぁ、確かに。……一応ゲーム的には、一応各プレイヤーの先着順に価格が変わるみたいだけど、これ クリアしたら その働いた分の給料として、お金も相当くれるみたいだしね」
弾丸をよける事が出来る人間など、基本的にはGGO、グロッケンで戦い続けてきた
兵士
(
プレイヤー
)
達だけだと推測出来る。後々の展開で 様々な強敵が現れて、と予想は出来るが、……その強敵の種類が違う、とも容易に推測が出来ると言うものだ。
このイベントのサブタイトルを考えても。それよりも……、もっともっと安易に予想出来る材料があるのだ。
「だが、……この展開に、このNPCの名前。……それに警察署、ねぇ……」
リュウキは、思わず笑ってしまっていた。
まだ、根強く人気を誇っているそれこそ超がつく程世界中で愛されていると言っていい大型タイトルのゲームに、似ている。名前とか同じなのだから。
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