暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第213話 広がる輪
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 舞台は、新たな世界(Dawn of the Dead)

 文字通りだった。本当に新しい世界だった。だが、第一印象はそんな物騒なサブタイトルが似合う様な世界ではない。それは、レイナの表情を見たらより判るものだった。

「あ、あははは……、うんっ 大丈夫! これなら、大丈夫だよっ! 頑張ろうねっ! リュウキ君、シノンさんっ」

 レイナは、このイベント開始してから、本当にずっと怖がっていたのに、あっさりと変わっていたのだ。《一目瞭然》と言う言葉の意味がよく判る、と思える程に変わっていた。

 始まる当初、レイナは何の捻りも無く、以前の様に、怖がってる事を隠している様子も全く見えなかった。……と言うより、隠す様なそんな余裕が無いのだろうと思える程、怖がっていたのだから仕方がないだろう。
 そして、この世界に 転送される時もずっと リュウキとシノンの2人にしがみ付いて離れなかった。シノンもリュウキも 苦笑いをしながらも、支えていた。確かに怖がっている姿は愛らしいけれど、それ以上は何もしてないし、しっかりと隣にいた。……行き過ぎると、もう 本物(・・)苛め(・・)になってしまうかもしれないから。そんな事は リュウキは勿論、シノンも望んではいないし、みたく無いから。それに、その本物(・・)は、ある意味では シノンも現実世界では同じだったから。もう 乗り越える事は出来たけれど、事実は変わらないから。


 一先ず、話を元に戻そう。


 転送される際、目の前が真っ暗になり、おどろおどろしいBGMが流れ出たかと思えば、画面の中央に

『このイベントは 過激な表現やグロテスクな展開が含まれています』

 と言う一文が現れた。基本的に年齢フィルターは掛かっているが、推奨年齢はR15だから、イベント前に、『保護者の承認を……』からの確認は必要ないから、別にプレイ自体は問題は無い。だが、その文章はまるで血文字の様な真っ赤な文字だったから、更にレイナは身体を固くさせていたのだが。

 降りたった世界は、あの荒廃したGGOの世界ではなかった。

「第7地球、って呼ばれてる世界らしいわね」
「ああ。……見も蓋もない言い方だが、極端な後付けの設定感が否めない。GGOの世界観を考えたら」
「まぁ、最終戦争の後の地球だったからね。……グロッケンの代表者達が、新たに暮らせる星を探して、ついに見つけて、環境や整備を整えて……、人も少しずつだけど移住して、更に増えて。……で、今の世界になったって訳だから。確かに 無茶な、無理矢理な感じはするけど、一応筋は通ってるし。プロローグ的な文章もあったし。この際かかった時間は? とか どこにそんな余裕が? とか 野暮なことは言わないわ」

 広がる世界を眺めながら、レイナやリュウ
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