第9話 成就
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治者のエックスに私なんか釣り合わないよ!エックスにはもっと相応しい人が……」
「ルイン…」
「う……っ…」
寂しげに自分の名を呟くエックスにルインは口ごもる。
「僕は君がいいんだ。君以外の人を好きにはなれないよ…」
「…っ……」
エックスの表情を見て、本心からの言葉だということに気付いたルインは何を言うべきか迷ったが、意を決した。
「本当に…いいの?」
「ん?」
「その…私なんかで…」
「うん」
「私、突っ走っちゃうとこあるし…」
「そこが君のいいところでもあるじゃないか…僕は君がいいんだ…ルイン」
「っ…うん、ありがとう……えっと…よ、よろしくお願い…します」
「こちらこそ」
ルインはエックスにギュッと抱き締められ、温もりと共に言葉では表しきれない気持ちを抱いた。
「(暖かい…多分、これが幸せって言うんだ。)」
二百年の時を経て結ばれた二人を月明かりが優しく照らしていた。
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