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Deathberry and Deathgame
Chapter 2. 『想う力は鉄より強い』
Episode 12. Don't judge by appearance (4)
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た。

「ご飯は一人で食べるより、二人で食べた方が美味しい。私は私の素晴らしく美味しいディナーのために一護を待ってた。ただそれだけ」

 ……なんか、すっごいわかりやすい台詞が返ってきたな、オイ。
 まあ、含んだ意味はともあれ、待たせたことに変わりはねえか。そう思い、腰掛けていたソファーから立ち上がった俺は、リーナの方を向く。

「わりーな、待たせちまって」
「別にいい。私が勝手に待ってただけ」
「ああ、そうかよ」
「うん、そう」

 いつも通りの短い単語の会話。こういうトコは出会ったことから全く変わっちゃいない。でも中身の方は、ちょっとずつ変わってきてるような気はする。食べ物と強さにしか興味のなかったコイツが、別のことにも意識を向け始めた結果、ってヤツなんだろう。実際はどうなのかは本人しか知らねえだろうけど。

「今日はお肉が食べたい気分」
「んじゃあ、また三番街のステーキ屋かよ」
「そう。今回はお肉一キロに、れっつちゃれんじ」
「……お前そんなに肉だけ食ってると、その内に肉に飽きて肉嫌いになるんじゃねえか」
「そんなヘマはしない。大量のお肉を楽しくおいしく飽きずに食べるコツなんて、もう三年前にマスターしてる。抜かりはない」

 当然、とでも言いたげな表情を浮かべるリーナに感心半分呆れ半分の笑みを返しながら、俺たちは夕暮れの街へと飛び込むべく宿屋を後にした。

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