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Deathberry and Deathgame
Chapter 2. 『想う力は鉄より強い』
Episode 11. Don't judge by appearance (3)
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「キリト、なんか反応はあるか?」
「いや、何もないな。ただ、入った瞬間にポップする可能性もある。慎重に行こう」
「わぁってるよ。基本的に俺が前に出る。マツリは俺に術をかけたらキリトと一緒に下がって援護してくれ。無理はすんな、ヤバくなる前にバックれろ」
「はいはーい……ふふっ」
「なんだよ、これから厄介なヤツと戦闘だってのに、ズイブンと機嫌がいいじゃねーか」
「まーあねー」

 何やら上機嫌のマツリは、元気よく返事を返してきた。ほぼ素っ裸を見られた相手によくもまあ……いや、それはどうでもいい。

「だってさ、一護くんって、言う事はキッツイのに、こーゆー所は優しいから、かわいいなーって思って。外見の可愛さはキリトくんに軍配が上がるけど」
「いきなり何を言いだしてんだか……コイツはどうだか知らねえが、少なくとも俺は、女にかわいいとか言われて喜ぶ趣味は持ってねー。バカにすんな」
「俺も持ってないけどな」
「嘘つけ、実は心の中で歓喜してんだろ」
「髪伸ばしたら、本当に女のコだよねー。やってみれば?」
「ぜったいに、やらない!! ほら、さっさと開けるぞ!! 準備はいいか!?」

 肩を怒らせて扉へとズンズン進んでいくキリトを見て、俺とマツリはちょっとだけ苦笑し、その後に続いた。
 キリトがゆっくりと扉を開け、中を覗きこむ。何もいないことを確認してから、俺たちに頷きかけ、そのまま三人で部屋の中央まで足を踏み入れた。

 と、その時、低い唸り声が狭い部屋の中に響いてきた。重く、腹の底に響くような低音に、俺はマツリを見た。

「おいマツリ、これは……」
「……うん。当たり、かな」

 互いに頷き合い、俺はその場から一歩前に出て、二人を護るように仁王立ちする。

 その直後、俺たちの目の前に、轟音と共に巨体が出現した。黒い身体に白い騎士甲冑のようなものを纏い、手には巨大な両手剣。目は濁った金色に輝き、三メートルはあろうかという高みから、俺たちを睥睨している。
 レベル40の巨大な化け物『銀鱗骨』が、ついに姿を現した。
 よく見れば、その奥には装飾過多の両開きの扉もある。おそらく、アレが封印の間、すなわち、フロアボスの部屋の扉だろうな。どうやら、この部屋が当たりだったみたいだ。

 だが、今はコイツを斬ることに集中する。背中の『宵刈』を抜刀しつつ、俺は自称警備員に向かって声を張り上げる。

「出やがったぞ! マツリ、アレを頼む!!」
「オッケー! 【霊器昇格・解放】」

 短い文言が終わると同時に、俺の全身を真紅の光が覆いつくし、刀までを完全に包み込む。同時に、俺の鎖骨の上あたりに、マツリの封印に似た五芒星が浮かび上がる。これが、解放の証ってことか。

「これで、多分あいつともちゃんと戦えるはず。剣での攻撃
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