7部分:第七章
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第七章
「だからそう考えたのよね」
「そうだよ。けれどこれならね」
「いけるわね」
二人で言い合うのだった。
「これでね」
「うん。黙るようになるけれどさ」
そのことがどうしても引っ掛かる卓也だった。しかしそれでもなのだった。
「今回はそれでいかないとね」
「別れるなんてことになるからね」
「それじゃあ後は場所だな」
「何処にするかよね」
二人の話を聞いて六郎と理美が言ってきたのだった。
「二人を行かせてそれでまずはお互いが見えないようなな」
「そういう場所がいいわよね」
二人は卓也と沙耶の話を聞いてすぐにそれにはどうした場所がいいのか割り出したのだった。そうしてそのうえで言うのであった。
「何処かな」
「学校がいいかしら」
今度は二人の話になっていた。二人であれこれと話す。
「お互いを挟んでそれでいて最初は見えないようにしていて」
「そうね、移動式の折り畳みテーブルか何かを壁にしてね」
「場所は空いている何処かの教室がいいかな」
「ああ、第一校舎の二階の手芸部の部室の横が空いてるわよ」
こうして二人が場所と舞台設定を考えたのだった。後は動くだけだった。
「じゃあ俺達があいつ等を部屋に呼んで」
「あんた達が舞台設定ってことよね」
卓也と沙耶が六郎と理美に対して話した。役割分担も決めたのである。
「それでいいよな」
「そちらは頼むわね」
「ああ、わかったよ」
「それじゃあやっておくから」
こうしてまずは離れてそれぞれの仕事に取り掛かった。卓也と沙耶は二人を呼びに行くがそこでまた打ち合わせをするのであった。廊下を歩きながら。
「秋山君が何処にいるかわかる?」
「まあある程度は」
見当がついていると答える卓也だった。
「もうな」
「そう。だったら問題ないわね」
沙耶はそれを聞いて納得した顔で頷いたのだった。
「それでね」
「そっちはどうなのかな」
今度は卓也が沙耶に対して尋ねた。
「検討ついてる?住本さんの居場所」
「少しはね」
ついていると答えるのだった。今は放課後である。
「部室よ。あの娘映画研究会だから」
「そこの部室にいるんだ」
「そっちは?」
「あいつハンドボール部だからグラウンドだな」
彼ももうある程度絞ってきていた。
「あそこにいるな」
「そう。だったらお互いそこに行ってね」
「それでいいよな」
「ええ、いいと思うわ」
こう答えて卓也に対して頷いたのだった。
「じゃあ。御願いね」
「ああ、そっちこそな」
言い合ってそのうえで別れる。そしてその頃六郎と理美は部屋の設定をしていた。教室の前後の扉を開けて中央に折り畳み式の黒いテーブルを置いてそのうえで向こう側を見えないようにした。これで部屋を二つに分けてしまっ
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