第6話 ルインとシエル
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ームに来たと言うことは怪我でもしたのだろうかと、ルインは屈んでアルエットと目線を合わせる。
シエルがアルエットと話す際に良くやってくれる動作に不思議と安心したアルエットはルインが優しい人だと判断出来た。
尤も子供は他人の善悪に敏感なのだが、レプリロイドであるアルエットも例外ではないようだ。
「えっとね、シエルお姉ちゃんからゼロが帰ってきたって聞いて…メンテナンスルームで寝ているからお見舞いに来たの…お姉ちゃんは誰?」
「私?私はね、ルインって言うの。ゼロの後輩…んー、昔の仲間なんだよ。君の名前は?」
「あ、私…アルエットって言うの」
「アルエット…“雲雀”って鳥の名前なんだね…うん、凄く良い名前だねアルエットちゃん」
頭を撫でながら名前を褒めると、アルエットは嬉しそうに笑う。
「えへへ、シエルお姉ちゃんが考えてくれたんだよ」
「そうなんだ、仲が良いんだね」
「うん、私、シエルお姉ちゃん大好き!」
「でもアルエットちゃん、ゼロのお見舞いに来てくれたのに悪いんだけど、ゼロはまだ寝ているからまだお話出来ないの」
「そうなんだ…」
久しぶりに色々話したかったが、流石に寝ているゼロを起こすのは申し訳ないと感じているのだろう。
「なら、アルエットちゃん。私と一緒にお話しよう」
優しい笑顔を浮かべながらアルエットを誘うルイン。
「良いの?」
「勿論、私もアルエットちゃんしか知らないゼロのお話を聞きたいな。教えてくれる?」
「うん、一杯お話しようねルインお姉ちゃん!」
アルエットにもう一人の姉が出来た瞬間であった。
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