第4話 デュシスの森
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て、シエルと話してみるよ。今は…ベビーエルフを厳重に保管しておくから」
万が一シエルに何かあってはいけないし、危険な存在ならば早めに対処しなくては。
「すまない…」
「それと、エックス…ごめんね……」
「え?」
「私…二百年もエックスの傍にいてあげられなかった。あの時、ゼロを助けて全員で協力すれば退却くらい出来たはずなのに……」
「うん…君がいなくなって、そしてゼロもいなくなって…僕は長い間…一人で沢山のイレギュラーと戦ってきた…それはとても辛く悲しい戦いの日々だった…しかし、何よりも悲しかったのは、段々、何も感じなくなってくる自分の心だった…」
エックスの心情が切々と紡がれる。
ルインとゼロがいなくなってからの時間、エックスがどんな気持ちでいたかが痛いぐらいに伝わってくる。
「ごめんね…」
「ううん…さっきの君の言葉をそのまま返すよ。また君に会えたから…もういい」
「…エックス。ありがとう…そろそろレジスタンスベースに戻らないと……」
「あ」
「何?」
エックスは何を思ったのか、ルインのヘッドパーツを取ると、軽く額に口付けた。
「っ!?え、ええ…エックス…!?」
口付けされたことに気付いたルインは赤面した。
「僕はもう遠慮はしないよ。二百年も待ったんだから……また会える日を楽しみにしてる……またね」
「あ…うう……」
エックスは人型から球体になると去っていき、1人残されたルインはエックスは変わったと心底思い知らされた。
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