暁 〜小説投稿サイト〜
竜から妖精へ………
第7話 コミュニケーションの取り方
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
わずに、突っ掛かるのは日常茶飯事な事で、それが 新しいギルドのメンバーになるのなら尚更だと思う。


 そして、ギルダーツがつれて来たって言う同じくらいの歳の男の子についても 最初は本当に興味は無かった。

 
 ギルダーツに抱き抱えられて、眠っているゼクトを見て、『迷子にでもなったのか?』と思っていた程度だった。そして、その子の帰り道が、家が判らなくなって……、それでギルダーツに拾われてここに来た…って、最終的に勝手に解釈していた。


 そして、ギルダーツが、ゼクトは強い。そう言う風に皆の前で言うと、真っ先にナツが反応した。これも、正直 想定の範囲内の事だった。

 それが、ナツだったら尚更だ。それだけで理由になる。ギルドの連中なら皆が納得する程だ。



 でも、恐らく変わり始めたのは、ゼクトとナツが臨戦態勢に入った時だと思った。確かに、エルザが言うとおり、ゼクトには 自分達とは何か違う魔力を感じた。

 自分自身も、勿論感じていた。それが、エルザと同意見って言うのが納得いかなくて色々と言い合っていたけれど、それでもそこから変わり始めた。

 この感じ、不思議、と言う感じ。つまり 自分が見た事のない魔法。
 それは、以前から何度か感じた事がある。それにナツの魔力だって、不思議な感じがしたのだから。


 ナツのは、聞くところによると、《滅竜魔法》失われし魔法(ロスト・マジック)だから、滅多に見られない魔力 だからそう言う感じがしたんだと思えた。つまり、その時のような感じだ。



 でも―――、少し その時とは勝手が違った。圧倒的に、違った。



 それは、ナツには見えた事で、ゼクトには見えなかった。


 感覚、だけど 合えて言葉にするとすれば、《底が見えない》と言う事。


――何だろう……? 永久の闇? 深遠の海? 果てしない宇宙?


 何度も何度も、形容できる連想を思い浮かべては、ミラは首を振った。有り得ない、とは思ったんだけど、冗談じゃなく、本気でそう思ったから。


 それは、恐らく皆もそう感じているだろう。


 皆は馬鹿騒ぎしてるけど、どちらかと言えばゼクトに対して驚愕の方、その感じも多いから。




 そして、ナツとゼクトの勝負が始まった。




 勿論 先制攻撃はナツだった。それは予想範囲内だった。ナツの性質は、猪突猛進だと言う事は周知の事実だから。そして、ナツの拳がゼクトに直撃した。避けた素振りも見えなかったから 間違いない。


 確かに、ナツの実力はまだまだ、とミラは思える。なぜなら、何度も喧嘩、つまりミラと勝負をしていたが、話にならない程、実力差はあった。 
 でも、ミラは決してナツ本人には言わな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ