第3話 シエルの理想
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承したゼロに対してルインは仲間同士で喧嘩しないで欲しいと胸中で愚痴っていた。
「ありがとうございます。伝説の英雄のあなたには物足りないかもしれませんが、よろしくお願いします」
「(何であの人、いちいち言うことが嫌味っぽいの?)」
エルピス自身は悪人ではないのだろうが、少し苦手な相手だ。
「さて、私はどれにしようかな……」
「別々にやるつもりか?」
「うん、そっちの方がずっと効率がいいし。私も単独での戦闘の勘を取り戻さないといけないから、それにレジスタンスの皆から信用を得ないと…ゼロは、物資強奪がいいんじゃないかな?大部隊に使うにしろ、物資は多いに越したことはないし。」
「…分かった」
「私はデュシスの森、ゼロをネオ・アルカディアの輸送列車に転送して」
ルインは捜索ならば自分のPXアーマーが役に立つだろうし、ゼロなら確実に物資を手に入れてくれると判断した。
「分かりました。ルージュさん、ジョーヌさん。頼みます」
「ミッション発令…各員転送準備にかかれ。」
「転送準備完了…転送!!」
オペレーターの二人が転送装置を起動させると転送の光にルインとゼロが包み込まれ、二人は別々の場所に向かった。
「作戦の成功を祈る。」
転送されたゼロとルインに告げるかのように言うエルピス。
その堂々とした態度は、司令官に相応しい雰囲気であった。
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