第3話 シエルの理想
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てしまい、それに気付いたゼロが尋ねる。
「いや…エックスって、随分…嫌われてるなって…イレギュラー認定したのは…コピーのエックスで、オリジナルのエックスじゃないのに……」
「仕方がない。奴らはネオ・アルカディアにいたエックスがコピーであることを知らないんだからな…それに知ったところで奴らの考えが変わるとは限らん」
「でも…」
「おお、これはゼロさんとルインさんじゃないですか。今、丁度、ちょっとした作戦の準備を始めました。」
エルピスの声に気付いた二人が周りを見ると、レジスタンス兵は一人もいない。
どうやら会話に夢中になっていて、レジスタンス兵達の退室に気付かなかったようだ。
「エルピス司令官、作戦って何ですか?」
それよりも気になるのはエルピスの言っていた作戦とやらだ。
「ええ、今までの小規模な作戦と違い、今回は敵に直接大きなダメージを与える作戦です。成功すれば、レジスタンス達の士気は大いに上がることでしょう」
「ネオ・アルカディアは甘くない。奴らと正面からぶつかるな。今まで通りのゲリラ戦で時間を稼ぎ、シエルの研究が完成するのを待て」
逸るエルピスを窘めるゼロ。
ネオ・アルカディアと一年間戦ってきたゼロは、経験からその作戦は危険だと判断したのだ。
「ご忠告、ありがとうございます。勿論、ゲリラ活動は続けます。ですが、我々はかなりの力をつけてきました…。あなたに頼るしかなかった時とはもう違います。今は、我々だけで充分やれるんですよ」
しかし、エルピスはゼロからの忠告を受け止めず、今のレジスタンスはゼロの知るレジスタンスとは違うのだ言い切る。
「…………」
そんなエルピスに対してゼロは無口な態度で圧倒させる。
こういったところもやはり生来のものだろうか。
「失礼しました…つい、勿論、今でもゼロさんに感謝しております。もしよろしいのでしたら、伝説の英雄であるあなたにも、お手伝いしていただきたいと考えております。手伝って頂けますか?」
「…………」
「あの、私達は何を手伝えばいいんですか?」
手伝おうにも作戦内容が分からなければ手伝いようがないので、エルピスに作戦の詳細を尋ねる。
「ああ、失礼しました。あなた方に手伝って頂きたいのはデュシスの森に向かったレジスタンス達の救出、南極にあるコンピュータ施設にあるコンピュータの破壊の破壊工作、レジスタンスベースより、北に百キロ離れた都市部にある兵器工場に電力を供給をしている動力炉の破壊、最後に作戦の大部隊のためにネオ・アルカディアの輸送列車にある物資を手に入れる作戦をやって頂きたいのです。」
「なる程、了解しました。ゼロも良いよね?」
「…好きにしろ」
溜め息を吐きながら了
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ