第2話 NEWレジスタンスベース
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地のことや研究のこともあってゼロの捜索が出来なかったことをずっと気にしていたのだ。
その分、ゼロが満身創痍とは言え、この基地に辿り着いたのは喜ばしいことであった。
「……………ここは?」
メンテナンスベッドから降りると周囲を見回す。
「私達の新しいレジスタンスベースよ。あなたのおかげで、私達はネオ・アルカディアの追求を逃れ…ここで新しい生活を始めることが出来たの。本当にありがとう…そして…直ぐに迎えに行けなくて…ごめんなさい。」
「さっ、シエル…。ゼロはまだ疲れている。話は尽きんが、もう少し休んでもらおう。これからはずっと会えるんだからな。ところでゼロ。君が持っていた武器は殆ど壊れていたから私が修理しておいた。新しい武器も用意しておいたから、後で私の部屋まで来てくれたまえ」
それだけ言うと、セルヴォは修理を終えて新品同然のZセイバーとバスターショットをゼロに渡す。
「ルインはどうした?」
「ああ、彼女か…。今、エルピス司令官から尋問を受けているよ」
「エルピスが念の為って…多分そろそろ……」
「失礼するね」
シエルの言葉が終らないうちにメンテナンスルームにルインが入ってくる。
「ルインか…」
「やあ、ゼロ。元気になって何よりだよ」
メンテナンスを受けたことでボロボロだったボディが新品同然の状態になっているゼロを見て、ルインも安堵したように言う。
「ゼロ、彼女に礼を言わなくてはならないよ。彼女がここまで君を運んでくれたんだ。」
「そうか……」
「え?あ、いや…私は別に……」
「謙遜しなくてもいいのよ。ゼロを助けてくれて、本当にありがとう」
助けたのは自分ではなくハルピュイアだと言いたかったが、ハルピュイアは敵なので、言わない方がいいと他でもないハルピュイア本人から言われたので黙っておく。
「それにしても君達は本当に似ているな」
「え?」
「…………」
セルヴォが二人を見比べながら言うと、二人の視線がセルヴォに向けられる。
「君達二人が並んでいると兄妹のようだ。」
「あら、本当だわ」
シエルもゼロとルインを交互に見つめる。
二人は確かに長い金髪などの特徴が似通っているため、端から見れば兄妹型のレプリロイドに見えなくもない。
「似ているだけだ」
あっさりと否定するゼロだが、ルインはキョトンとしながらゼロを見上げながら口を開いた。
「え〜?私はゼロのことお兄ちゃんのように思ってたのにな。」
その言葉に僅かだけ、本当に僅かだけ硬直するとゼロは自然な動作で彼女の頭を撫でた。
「あは、この撫で方、記憶は無くしても変わってないや」
「…………」
ゼロとルインのやり取りを見て
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