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邪教の僧達が幻想入り
倒れていた女性
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[9] 最初
ぶり手振りを繰り返しながら話し出す。

「わ、私、蓮念さんが倒れていた時・・・」

「う、うん」

「ふむっ!」

もしや何かの手がかりか、と二人は星の前に身を乗り出す。星は気圧される事もなく良く通る声で、こう言った。

「結局蓮念さんを運ぶのに夢中で、宝塔を置いて来ちゃいました!」

「「・・・・・・」」

再び沈黙が場を覆う。さっきと違うのは、蓮念とナズーリンが呆れ返った顔で星を見つめている事ぐらいか。

「拾ってきなよ。この方は私が見てる。」

「あ、ありがとうございます!」

星はバタバタと音をたてて走って行った。蓮念は顔色を変えずにナズーリンの方を振り返る。

「・・・何か気の抜けた空気になったのは分かる。」

「いや、君は気にしないでくれ。手を貸すべき私達が、心配をかけてはいられん。」

そう言ってから、ナズーリンはまた溜め息をついた。
[9] 最初


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