ロックマンゼロ2
プロローグ
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ンはアーマーの色からエックスかと思ったが、良く見ればアーマーの細部が違うし、エックスと決定的に違うのは顔だ。
「あれは…何なの?」
「あれはパンテオン…シエルから聞いた話ではエックスのDNAを元に造られた量産型の劣化コピーだ。」
「エックスのコピー?どうせコピーするならもっと真似ればいいのに!」
ゼロのセイバーに匹敵する出力のエナジーセイバーでパンテオンを斬り刻むルイン。
ゼロもセイバーでパンテオンを一体ずつ確実に仕留めていく。
「ゼロ、離れて!行っけえ!!」
ルインのセイバーがバスター変形し、チャージショットを放つ。
貫通力に優れたチャージショットを受けたパンテオンは残骸すら残さず消滅した。
「ゼロ、これからどうしよう…?」
二百年間眠りについていたルインは今の世界のことなどゼロから聞いたことくらいしか知らない。
「とにかく何とかシエル達と合流するしかないだろう…。」
しかし、それはゼロも殆ど同じであり、ゼロも今の世界のことなどあまり知らない。
しかし、今はシエルとレジスタンスに合流しなければならない。
「うん…」
ルインも頷いて研究室から出るが、パンテオンがまた出て来た。
「しつこい奴らだ…」
「待ってゼロ」
セイバーを握り締めるゼロだが、ルインに制された。
「ルイン?」
「ここは任せて。多対一なら有効なアーマーがあるから。アーマーチェンジ、FXアーマー!!」
「っ!!」
炎を纏い、二丁の大型バスターのナックルバスターを持つ橙色のアーマーに換装したルインに一瞬だけネオ・アルカディア四天王の一人であるファーブニルの姿が重なった。
そしてそれはゼロだけでなく、パンテオン達も同じのようだ。
「フ、ファーブニル様!?」
「この反応はファーブニル様に…」
「この攻撃は避けられないよ!」
ナックルバスターの銃口から高出力ショットが放たれた。
大型故に一発一発の威力が高く、誘導性能でもあるのか、回避しようとしても直撃し、瞬く間にパンテオンは全滅した。
「ああ、良かった。アーマーチェンジシステムも直ってる…さあ、行こうゼロ」
「…ああ、ルイン。その姿は…」
「え?ああ、アーマーチェンジシステムの炎属性のFXアーマーだよ。シグマの反乱で……ああ、覚えてないんだっけ……ごめん」
「いや…他にもあるのか?」
「勿論あるよ?機動力特化のHXアーマーに寒冷地・水中戦特化のLXアーマー、隠密特化のPXアーマー、さっき見せた火力特化のFXアーマー。そして基本がこのZXアーマーなんだよ」
そう言って丁寧にも全てのアーマーを見せてくれたルインにゼロの脳裏にハルピュイア達の姿が過ぎる。
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