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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン39 鉄砲水と灼熱の傭兵
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ブライエンの言葉、さすがは主席、これをただのプレイングミスだとは思わないか。まあ、思ってもらっちゃこっちとしても歯ごたえないんだけどね。まだまだデュエルは始まったばかり、これからじっくり楽しもう。

「さらにカードを2枚セットして、ターンエンド」

 オブライエン LP4000 手札:4
モンスター:ヴォルカニック・ロケット(攻)
魔法・罠:なし
 清明 LP4000 手札:3
モンスター:シャクトパス(攻)
魔法・罠:2(伏せ)

「俺のターン、ドロー」

 今引いたカードを見て、少しの間何かを考えるオブライエン。僕が伏せたカードに何かあるのか、それとも単純にシャクトパスの効果である自身を戦闘破壊した相手に憑りついて攻撃力を0にする効果を狙っているのかを検証しているのだろう。さあて、どっちだろうね。僕としては、攻撃してくれればそれでいいんだけど……だが、そんなことを考えたのがまずかったようだ。

「先ほどサーチしたカード、ブレイズ・キャノンを発動。ブレイズ・キャノンは手札から攻撃力500以下の炎族モンスター1体を墓地に送ることで相手モンスター1体を破壊し、さらに相手に500ポイントのダメージを与える。攻撃力100のヴォルカニック・バレットを墓地に送り、お前のシャクトパスを破壊する!」
「しまった、効果破壊か!」

 砲台の銃身がこちらを向いたかと思うと、勢いよく先ほど入り込んだトカゲが撃ち出される。戦闘についてはいくらでも手が打てたけど、こういうバーン戦法を使ってくる相手だと僕の伏せカードもシャクトパスの効果も今はまるで機能しない。

 清明 LP4000→3500

「これで次はダイレクトアタック、って?」
「いや、ブレイズ・キャノンを使うターンに俺はバトルフェイズを行えない。だが、モンスターを出すことはできる。ヴォルカニック・エッジを召喚し、効果発動!1ターンに1度、相手に500ポイントのダメージを与える!」
「くっ……!」

 2足歩行するトカゲのような生き物が、口から燃える溶岩の塊を吐き出して攻撃してくる。この伏せカードは使えず手札にも幽鬼うさぎのカードがない今それに反応してアクションを起こす手立てはなく、その直撃を受けてしまった。

 清明 LP3500→3000

 お互いにまだ1度も攻撃をしていないのに、僕のライフはすでに半分近く削られてしまった。今の時点では勝負の流れは完全にオブライエンに来ている、このままだとまずい。どうにか次のドローでヴォルカニック・エッジかブレイズ・キャノン、せめてどちらかだけでも無力化しないと。
 いや、待て待て。ブレイズ・キャノンには手札コスト、それも攻撃力500以下の炎族というかなり条件の限られたコストが必要なことを思い出した。確かにデッキのモンスター
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