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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico49-A大力は禍の元
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の髪を耳に掛けながら「ダ〜メ。クーとナージャが居ないうちは私が責任者だから」ってニッコリ微笑んだ。
「安心して、アイリ。私はクーよりは厳しくいかないから、まずはミスありでも良いから自分の力でやってみて。間違いがあればその都度修正。習うより慣れろ作戦ね」
「あぅ〜」
デスクに突っ伏すアイリには「頑張れ〜」って応援するしかなく。リインも「アイリ、ファイトです♪」わたしのデスクに戻ってきた。そんでアイリは「もう、もう、もう〜」ぶつぶつ文句を言いながらもキーボードを操作し始めた。
「あの、トゥーリア一尉。お手洗い行ってきます」
「は〜い」
ルシル君が居れば声を大きくしてそんなこと言えへんけど、今日もルシル君は内務調査課の査察課の研修で別行動や。許可を貰ったわたしはオフィスを出て、そんでお手洗いを済ませて手を洗ってると、隣の手洗い場に誰かが立ったんが判った。俯いてた顔を上げて鏡を見てみれば「っ!」ビックリした。
「こんにちは、はやてさん」
「こんにちはです、リアンシェルト総部長」
リアンシェルト総部長と挨拶を交わす。手を洗い終えた後、ハンカチで濡れた手を拭きながら「お先に失礼します」ってお手洗いを出た時、「待ってください」呼び止められてしもうた。運用部の一切合財を取り仕切る総部長に呼び止められるなんてとんでもなく緊張してまう。同じようにハンカチで濡れた手を拭き終えたリアンシェルト総部長は、「えっと・・・」制服の胸ポケットから1つの封筒を取り出した。
「あなた、こういうのには興味ない?」
差し出された封筒を受け取って「拝見します」一言断ってから封筒を開けて中身を確認する。それは「遊園地のチケット、ですか・・・?」観覧車やジェットコースター、あとマスコットキャラと思しき動物のイラストが描かれてる。
「あの、コレ・・・」
「再来週末にオープンするらしい遊園地の、オープン前に先行入園が出来るチケットって聴いたのだけど・・・」
「ペアチケットですね・・・。どうしたんですか?」
このチケット1枚で2人しか入られへんようや。リアンシェルト総部長は「貰いものだけど、相手が居ないし興味も無いし。良かったらどうぞ」そう言うて微笑んだ。でもなぁ、ペアチケットってことは誰か2人しか行けへんってことやから、家族みんなはアカンわけやし。お断りするべきかな〜。
「ルシリオンを誘ってみたらいいのでは? 確かあなた、来週が誕生日だったと記憶しているけど」
「え゛っ!? た、確かに誕生日ですけど、ど、ど、どうしてそこでルシル君の名前が・・・!?」
わたしがルシル君が好きってことがバレてるからこそ言えるそのセリフに動揺してまう。わたし、リアンシェルト総部長にルシル君が好きって言うた憶えなんてないし。
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