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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico49-A大力は禍の元
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貰おう思うて取り出そうとした時、「はやて」ルシル君に呼ばれたから隣の席に顔を向けた瞬間、「はむ・・・?」唇の間にクッキーを挟み込まれた。不意打ちのあーんやった。
「お、おおきになルシル君♪」
ちょうビックリしたけど進んであーんしてくれたことが嬉しかった。わたしはルシル君から貰ったクッキーを食べ終えて、別のクッキーの袋を開封。シャルちゃんならきっと口に挟んだ上でルシル君に食べさせるようなトンデモ級な事をするんやろうけど、わたしにはそんな勇気も度胸もあらへん。そやから・・・
「はい。ルシル君。あ〜んや♪」
「ありがとう、はやて。あーん」
ルシル君にもクッキーをあげて、2人で微笑み合う。あぁ、最高や〜って幸せを噛みしめてると、「可愛い」とか「青春ね」とか、ご年配のお客さんがわたしらを見て微笑んでた。恥ずかしいやら照れくさいやらで顔が熱くなってしもうた。対するルシル君は涼しい顔で、「もう1枚食べるか?」なんて言うてきた。当然わたしは・・・
「いただきます♪」
こんな機会はそうそうあらへんやろうからどんな視線も受け流して見せる。ルシル君が差し出してくれたクッキーを「あ〜ん♪」パクッと頂く。美味しいクッキーがルシル君の手から貰えたことでさらに美味しさ倍増や。
それからバスに揺られること30分ほど。到着したんは首都クラナガンや地上本部の在るミッドチルダ中央区画、その第2湾岸地区。そこには1週間後に一般開園される遊園地、ファンタジアパークがある。本来ならお客さんが入れへん期間中やけど、わたしには一般開園前の今日、先行入園できるプレミアムチケットがある。
(おおきにです、リアンシェルト総部長・・・!)
わたしにプレミアムチケットをくれたリアンシェルト総部長に心の中で感謝した。
・―・―・回想や〜・―・―・
わたしら八神家は今、特別技能捜査課のオフィスで、現場に行かへん時の仕事である書類の作成や整理をしてる。わたしらはもうデスクワークはお手の物やけど、「んみゃぁ〜!」デスクワークが苦手なアイリがデスクで絶叫した。ヴィータが「うっせ〜よ」注意する。
「むぅ〜」
「見せてください、アイリ。リインも手伝うですよ」
すぐにフォローに入るんはたまたまアイリの一番近くに居った、アイリと同じ融合騎のリインや。八神家の中ではまだ特捜課の経験は浅いけど、それでもデスクワークはもう完璧って言うほどにまで出来てる。アイリは半泣き状態で「ありがと〜」お礼を言うて、リインと一緒に書類を片付け始めた。すると「リインちゃ〜ん。あんまり手伝っちゃダメよ〜」別のところからそんな注意が飛んで来た。
「トゥーリア一尉、はくじょ〜」
アイリが声の主やったトゥーリア・サクロス一等陸尉にそう返した。ふんわりした青いセミロング
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