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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico49-A大力は禍の元
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る。もう貰った。だけど。その2つのワードでなんとなくだが判ったから「何か他に、俺に願い事あったりするのか?」そう訊ねてみた。

「っ! えっと、・・・うん」

「はやてばっかりずるい〜! アイリにもプレゼントちょ〜う〜だ〜い〜!」

「アイリも誕生日になったらあげるからな」

そう言うとアイリは表情を曇らせて「アイリ。誕生日なんて知らないもん」そう呟いた。そう言えば、アイリもそうだがアギトの正式な誕生日(正確には製造日だが、そういう言い方は嫌いだ)は不明だよな。だから「あ・・・」俺は失言したことを後悔した。

「シグナム達は知らないのですか? アイリの誕生日」

「ああ。同様にもう1人の融合騎のアギトのことも知らない」

「あたしも知らねぇよ、さすがに」

「オーディンさんがアイリちゃんやアギトちゃんと言った融合騎のデータを確認しようとしたけど、開発室はメチャクチャにされて隠滅されたみたいだから」

シャマルの話に、そうだったな、と思った。技術室は“堕天使エグリゴリ”の誰か(焼かれていたことからバンへルドの仕業だったんだろうな)によって徹底的に破壊されていたからな。ベルカの時も誕生日を祝うなんて余裕が無かったからなぁ。むぅ、このめでたい日に相応しくない空気が・・・。

「それやったらアイリの好きな日を誕生日にすればええんやない?」

そんな中、はやてがそう提案すると「じゃあ、2月5日にしよう!」アイリは思案する間もなくそう宣言した。

「2月5日って、ルシル君の誕生日だよね」

「そうだよ、なのは。好きな日を誕生日に出来るなら、やっぱりルシルと一緒が良い〜♪」

俺の右腕にしがみ付くアイリをみんなが微笑ましく眺めた。そしてみんながまたトランプなどを使って思い思いに過ごし始めたのを確認して「それで、はやて。俺に願い事があるらしいけど」話を本題に戻す。はやては、自分の膝の上でマシュマロを美味しそうに頬張るリインの頭をそっと撫でた後、深呼吸を2度ほどした。

「ル、ルシル君!」

「は、はい。なんでしょう」

はやての鬼気迫る表情と声に思わず敬語で返してしまう。リインも不思議そうな顔をしてはやてを見上げる。

「わ、わたしと・・・デ、デートしてほしい!」

顔を真っ赤にしたはやてが願い事の内容である、デートがしたい、と告げた。はやてのその言葉を聞いたことでリビングの時間がピタッと止まったかのような錯覚が生まれた。シャルなんて目をカッと見開いて、心なしか耳をピクッとさせているように見える。

「デート? いいぞ。というか、そういう約束していたしな。行こう、デート」

去年の11月のシャルの誕生日の時、2人でどこかに出掛けようと約束していた。だから俺は即OKを出す。はやては「良かったぁ
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