第2章:異分子の排除
第13話「代表決定戦まで・前」
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「なるほど...。じゃあ、俺たちもトイレに行く時はそっちに...。」
「まぁ、そうだな。授業に遅れないためにも行く時は急ぎだな。」
俺たちならそこまで時間的にきつくないだろうけど。
「...他に連絡事項はないですね。では、私は織斑君にキーを渡した後、会議なので...。二人共、寄り道しないで、ちゃんと寮に行くんですよ?」
「了解です。先生も頑張ってくださいね。」
「では先生、さようなら。」
俺たちはそう言って廊下に出る。...まだ女子達が俺たちを見てるな。
「桜さん、マドカとユーリに会いに行きませんか?」
「お、そうだな。結局会えず仕舞いだったし。」
そう言う訳なので、早速四組へと向かう。
「....あー...早く慣れないと...。」
「視線か?...俺は、以前から視線を集めてたからな。もう慣れちまったよ。」
主に容姿のせいでな。何度束と双子って言われたか...。
「...そうですか。」
「っと、着いたぞ。」
四組に着き、中を覗くと、ユーリちゃんとマドカちゃんが何か会話していた。
「おーい、二人共ー。」
「あ、桜さん、秋十さん。」
ユーリちゃんが振り返り、俺たちの名を呼ぶ。
「何話してたんだ?」
「いえ、ちょっと....。」
「ユーリが整備室で、更識家の妹さんと会ったんだって。」
話を聞けば、凍結された専用機制作を一人でやってたので手伝おうと申し出たところ、意地を張ってなのか断られたとの事。また、姉に対する劣等感が自分に似てるとの事らしい。
「それで、何とかしたいと思って....。」
「なるほどね....。」
色々と思う所があるんだろう。
「....俺らのような、優れちまってる奴らが口出しできる事じゃないな...。秋十君やユーリちゃんみたいな、かつてその子と同じような気持ちを味わった人じゃないと。」
「そう...ですか...。」
「まぁ、ユーリちゃんのやりたいようにやればいいよ。」
ユーリちゃんは優しい。だから、悪いことにはならないだろう。
「...分かりました。」
「.....あ、お兄ちゃん、部屋ってどこなの?」
ちょっとしんみりした感じだったので、マドカちゃんが話を切り替える。
「あー、えっと...1024号室だな。桜さんと一緒だ。」
「へー、私は1020号室だよ。ユーリも一緒。結構近いね。」
それぞれ二人で同じ部屋のようだ。
「じゃ、そろそろ行くか。先生に寄り道しないように言われたし。」
「そうですね。」
そうして、俺たちは寮に歩いて行った。
「じゃ、私達はこっ
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