第2話 何でもないような尊き日々
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らの好意に非常に疎い――――つまり、超鈍感だった。
この世界に来てから異性に好きと明確に言われた事が無いので、今もお自分がモテていると言う現実に全くと言っていいほど気付いていなかった。
そして影では、士郎に好意を寄せる女子たちの間での暗闘の末に、抜け駆け禁止を暗黙の了解としたのだった。
そうとは知らない士郎は、京と並んで真剣に取り組んでいる。
京の方と言えば士郎が横に居る事にある程度の安心感がある。
何故京が士郎がいる事で安心できる理由として、彼女も士郎に影で救われたからだ。
京のいじめを救ったのは風間ファミリーだったが、別の小学生であった士郎とだけはまともに話していたのだ。
士郎も助けようとしたところで先に大和たちに助けられたので、もう大丈夫だろうと思った所に京を苛めていた子供の親の1人が、報復にと川神から追い出して二度とこの地に還って来なくさせようと陰で動いてる所を士郎が映像証拠として記録して藤村組立会いの下、釘をさすことに成功したのだ。
その事もあって、同じように報復しようと考えていたモンスターペアレント達も二の舞になるまいと、自重させることにも成功したのだ。
この事を京が知ったのは、一度川神を離れてから川神学園に通う為に京1人だけ戻って来た時だ。
京自身は自分をいじめた奴は忘れていたが、藤村組に釘を刺された親子ともどもは自分を見るなり怯えていたのでこれは何かあると聞いた処、戦々恐々と話を聞く事で事情を知ったのだ。
後日士郎や藤村組にお礼を言いに行ったが、本人らは感謝は受け入れるが大した事はしていないと笑って諭したことで京は風間ファミリー以外で心から信頼における人達と認識したのだ。
まぁ、何所まで行こうと京が異性として見ているのは大和だけだが。
因みに、士郎に言われて京は最低週2で弓道部に来ている。
道場を使わせてもらっている以上、最低限の回数と礼を損なうなと言う士郎の言葉に従った結果だ。
それ相応の説得をようしたが・・・。
結果的には、弓道部の部員たちとは普通位には会話する様になった。
大和たちに助けられるまで、もし誰も自分の話し相手が居なければ自殺しようとも思った京からすれば士郎は今の自分の救世主の2人の内の1人である。
だからこそ京にとってはあくまでも大和の次にだが、安心させてくれる存在なのだ。
そうして互いに静かに射を終えた。
的に向けて2人とも3本打ったが、何時もの様にすべて中心に中てていた。
その事に女子部員たちはやっと声に出して色めきだつ。
対して男子部員たちは京は兎も角同じ男である士郎には、余りに凄すぎるからか妬みを通り越して畏敬の念を抱いていた。
「衛宮君は勿論だけど、椎名さんも流石ね?」
そこに現弓道部部長の矢場弓子が近づいて
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