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逆襲のアムロ
24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
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令官が視察に来ていた。彼は元々ジャブローを拠点としていた。3年前にダグラス大将の猛攻を凌いだことでジャミトフが地球方面軍司令官に抜擢していた。

基地司令官室にはブラン・ブルターク少佐が多くの書面に目を通していた。その傍でウッダーがカップのコーヒーを飲んでいた。

「ブルターク少佐。バーサムの重力下実験は好調のようだな」

「・・・ああ、見事なものだ。既にデータは製造元へ送ってある。数日後、バーザムの量産が始まるだろう」

ブルタークは一息付いて、椅子の背もたれに背中を預けた。

「ウッダー准将。先のフランスでの戦いで新兵、ベテラン込みで多くの死傷者を出した。全てはジムVの性能もさることながら、ダグラス部隊が原因だ。せっかくならば将軍がジャブローの時に仕留めていただけたなら助かったのだが・・・」

ブルタークはウッダーの皮肉を伝えた。ウッダーは一笑して、ブルタークに向かって話し掛けた。

「すまんな。奴らを駆逐するには並大抵の犠牲ではすまない。故にあの時は兵糧攻めにしたんだ」

「ほう、補給線を断った訳か」

「そうだ。あんな歴戦の勇士たちを真向から戦いを挑むなど馬鹿の所業だ。しかし、この基地の兵士は案外馬鹿が多いみたいだ」

ブルタークはウッダーの意見に鼻を鳴らして、不満を漏らした。

「フン。オレもその一人だ。モビルスーツ乗りとしての矜持が許さん。オレのアッシマー部隊が奴らを粉砕してやる」

ウッダーは冷ややかな目でブルタークを見ていた。ウッダーはその回答にホントに馬鹿だと感想を思った。

その日の午後、ジェリド達はバーサムに乗り込み、フランス方面へ斥候に出ていた。少し木々の多い林の地域でその道中、ダグラス部隊の斥候と偶然にも出くわしてしまった。

「カクリコン!エマ!散開するぞ」

ジェリドの掛け声で、ダグラス部隊のジムVを囲む様にバーザムが散開した。ジムVも3機で斥候に来ていた。ジムVは密集隊形を取って、カクリコンの方へ各個撃破するべく向かっていた。

「ぐっ・・・オレが狙われたか・・・」

カクリコンはジグザグで逃げた。ジムもそれに倣い追って行った。しかし、カクリコンの機体はバランサー、ジョイント部共にジムVを上回っていた。そのため、旋回スピードに限界が来た1機のジムVがバランスを崩した。

「(しめた!)」

カクリコンの追跡をしていたジムの後方を追っていたエマはバランスを崩したジムに対し、ビームライフルで狙撃した。見事命中し、ジムが大破した。

それを傍で見た友軍の2機がその場で立ち止まった。その隙をもジェリドは見逃さない。

「そーら!戦場で止まるのか!」

ジェリドはジムの側面より、ビームサーベルで袈裟斬りでジムを撃破。残りの一体も戻ってきたカクリコンに
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