暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
[12/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れをメシアは宙に飛び、バウンド・ドックの頭上を捉え、手でバウンド・ドックの体ごと地面に抑えつけようとした。

ジェリドは後方に転がるように飛び、それを躱した。するとメシアは着地したとき一連の行動が止まった。それをジェリドは逃さず、逆に攻勢に出た。

ジェリドはクローでサイコガンダムに攻撃を加えた。しかしその攻撃は届かなかった。

「なんだと!・・・なぜ止まる?」

ジェリドの攻撃はサイコガンダムの手前で静止していた。サイコガンダムの周囲で何らかの磁場フィールド現象が起きていた。

「ええい!ならば」

ジェリドは持ちうるビーム兵器でサイコガンダムに放った。しかし、全てがメシアの一歩手前で静止していた。

「ば・・・バカな!」

とても非科学的な現象にジェリドはうろたえた。力学的法則を無視している。サイコガンダムは手で飛んできた眼前のものを払い、払われたビームは全て空へ飛んでいった。

メシアはゆっくりとジェリドに近づいて行った。ジェリドはビームライフルを放った。しかし、メシアには届かない。

「ぐっ・・・何で・・・」

そしてジェリドの眼前にサイコガンダムが到着し、その手にはビームサーベルが握られていた。ジェリドの体が金縛りにあったかのように動かない。その状況を見ていたシロッコは残念そうに語った。

「・・・また外れだったか。貴官ならばと思った。私の勘だったのだがな」

サイコガンダムのサーベルが頭上より振り下ろされる。ジェリドは死を実感した。しかしまだ死んでいない。だが様々な死の感情が自分に入り込んできた。

「・・っぐ・・何なんだ!この苦痛は!」

痛みの感情、決して痛くはないが心がバラバラになりそうだった。その意識下の中、全ての時が止まったかのようだった。

「目の前にガンダムが・・・そうだ、此奴にやられそうだった」

ジェリドはバウンド・ドックのクローをガンダムの腹に目がけて打ち込んだ。メシアはその咄嗟の動きに驚いた。振り下ろしたはずのサーベルよりジェリドのボディーブローの方が早かった。

「おお!」

シロッコはジェリドの動きに感嘆した。ジェリドのクローはサイコガンダムの腹に届いてはいない。しかしその磁場たる空間がガンダムを突き飛ばそうとしていた。

「うおおおおお!」

ジェリドは雄たけびを上げながらガンダムを押していた。ガンダムもスラスターを全開にし、ジェリドの攻撃を押し返そうとしていた。

「うらーっ!」

ジェリドが何とか競り勝った、ガンダムを後方へ飛ばした。ガンダムは見事に着地し、その場で静止した。ジェリドは息を切らしていた。

「ハア、ハア、・・・なんだ・・・これは・・・」

ジェリドは自分に起きた現象に戸惑いを覚えていた。シロッコに出会
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ