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逆襲のアムロ
24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
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一笑した。

「フッ、だから言っている。癖があると。今も尚、地球圏を制し切れないのもその癖とそれを扱う者の熟練の無さが物語っている」

ジェリドはカクリコンの話に言葉を詰まらせた。言い返せない自分が悔しかった。ティターンズも様々な戦線に地球圏統一の為、部隊を派遣していた。あの3年前のコリニーの政界転身、ジャミトフのティターンズ総帥の就任と地球連邦軍の最大派閥のトップとなった。

現在の連邦軍はすぐさま始まった内紛とジオン軍との争いにより、軍としての回復が果たせていなかった。それに加え、圧政により治安が悪化し、それを弾圧するティターンズ。手が届かない地域は地球、宇宙問わず無法地帯と化していた。

現在の正規軍はティターンズだった。しかし、そのティターンズもルナツーとソロモン、サイド7の宙域と地球内ではジャブローとヨーロッパの半分、アジア、アフリカを部分的に管理統治するのみだった。

それだけ軍縮から脱することができずにいた。それ以外の地域は各々の自治体任せ、若しくはエゥーゴ、カラバの管理下にあった。

ティターンズはジャミトフ・ハイマン大将が連邦軍主席として占め、次席に実戦司令官バスク・オム中将、パプテマス・シロッコ中将、宇宙方面でジャマイカン・ダニンカン大佐。地球方面ではベン・ウッダー准将が指揮を取っていた。

ティターンズはジャミトフが特権意識を部隊内に広めるため、所属している士官は現在の地位より1階級上の扱いとした。ティターンズに組する軍高官内でも増長に危険視した者たちがいた。そのためジャミトフの元帥位の就任を嫌った。そのためジャミトフは自身の実質的な元帥位就任と選民意識を高めるためにそのように取り計らった。コリニーの後援もあった。

コリニーにせよ、ジャミトフにせよ、思想としてはギレンの考え方に近かった。一旦地球圏は均した方が良い。そこから地球圏の再生を目指す。

この頃、各勢力の思想は大体統一見解を示していた。地球再生と宇宙移民政策。その手法がギレンとコリニー、ジャミトフ、シロッコが総人口の間引き。それに反対するブレックス、ダグラス、ガルマ、バウアー、ゼナ。強引か柔和かの違いだった。

それにしても、7年間戦争状態にある市民は厭戦気分が最高潮に達していた。中には絶望を覚える人たちが増えていった。ジェリドも各地へ治安維持と言う名の弾圧に出向いていた。

最初は特権の下、逆らう者をアリの様に踏みつぶす気分に優越感を感じていた。しかし、昨今おかしいと感じてきた。それは弾圧しにいった地域の市民が無抵抗、むしろ無気力だった。

生きることへのストライキ。街が死んでいた。各地から現体制に反抗する情報が入って来ていた。納税をしない市民が逆らっていると言う理由での反抗がティターンズになんとかせよと言う指令が下りてきたた
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