暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第212話 新たな世界
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られる方が多いのだ。SAOから解放されて、最後にオフ会をした時もそう。夏休みに、菊岡にカウンセリングと称されて呼び出された時もそうだ。……だが、レイナはそこまで不得意ではない、とも思っていた。

 それは、この世界にはない。……もう、あの世界にしかない物をリュウキにプレゼントしてもらった。それは、右手の薬指にあった《誓いの指輪》。覚えてくれていたら嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいから、口に出しては言えない。……ALOの世界の浮遊城アインクラッドが22層まで開通したら、《あの家》にもう一度、帰る事が出来たら その時に訊いて見たかった。……最高の思い出の1つを。

 そして、そうしている間に、シノンが席を立った。

 件の彼女を、……《エステル》と言う名前の彼女を呼びに行く為に。

 そして、シノンが席を外した後の事。
 その後は レイナとリュウキは そのコについての話題が中心だ。

『あははは。どんなコなんだろうね? リュウキくん』
『ん……。そうだな。聞いた話から考えたら、随分と活発な様な気がするよ。その、オレの事を、と言うのは光栄だが、……ただ、会う為だけで VRMMOの中でも一番ハードだ、と言われているこの世界に来た、と言っていたからな』
『あー、それはありそうだねー。……でもさ、リュウキ君、浮気、ダメだよ?』
『……ん? ははは』

 リュウキは、最後の方にちょっとだけ、頬を膨らませ、耳元で言っていたレイナの頭を抱き寄せた。 

『オレは、レイナが一番だ。どの世界ででも、それは変わらない』
『っっ/// りゅ、りゅーきくん。こ、ここお店の中でっ……』
『ぁ……』

 急いでリュウキは周囲を確認。……奥のテーブルだったから 見られてはいなかった様だ。そもそも、容姿が容姿だから この状態で、レイナにそんな事をしてしまえば、誤解から始まったそれが、更に、あらぬ方向へと一直線に膨らんでしまう事は目に見えているだろう。……だから 周囲を見てとりあえず、何事もなかったから ほっとしていた。

『ほっ……』
『も、もーっ 私も、恥ずかしいんだからね……っ(嬉しい、けど…… やっぱりね……///)』
 
 どんな世界ででも、いちゃいちゃしてしまうのは、もう、仕方がないのである。
 リズ達に色々と言われているから ある程度、弁えているつもりだけど。でも、以前にリズが言っていた『小っ恥ずかしくなる様なセリフ』を言う事も まだまだ健在の様だった。


 この場にシノンがいれば、なかなかの修羅場になりそうだが、残念ながら? お預けである。


 さて、そうこうしている内に。

『えっと、今日はココで何があるんです? シノンさん』
『ちょっとした 《お楽しみ会》よ。今日はイベント初日だし。エステルは 本当に
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