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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第六話 厄日
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するだろう。
原作では触れられていないが、ラインハルト・フォン・ローエングラム死後の帝国の最重要課題は軍縮だったと思う。社会に労働力を提供し産業を活性化するという意味でも徹底して行われたに違いない。ちなみに古代ローマ帝国では初代皇帝アウグストゥスが軍縮をしているが、50万の兵を17万に減らしたと聞いたことがある。三分の一に減らしたのだ。
これから先、軍は成長産業では無い。リストラの嵐が吹き荒れ、昇進も武勲が無い以上遅くなる。早めに見切りをつけ、民間に転職したほうがいいだろう。そのためにも資格取得だ。
そんなことを考えながら図書室に戻ると其処には先客がいた。あまり会いたくない奴だった。係わりあいたくないので部屋に戻るかと考えていると
「やあ、ヴァレンシュタイン候補生だろう。君に話があってきたんだ」
と話しかけてきた。どうやら今日の俺は厄日らしい。一難さってまた一難か……。
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