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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
東馬の過去 神那島編
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「はぁ?というか、何でここにいるんですか、緋村さん。お兄に用があるなら今家にはいませんよ?急な会議の知らせが来たとかで」

「急な用事か、それなら仕方ないか」

「あの、それで気になってたんですけど……」

と、話の腰を折るような形で女性が麻子に聞く。

「その子、大丈夫なんですか?」

聞くと、麻子の後ろに隠れていた東馬はさらに隠れて目元だけを出している。

「ああ、済まんな。ほら東馬、挨拶だ挨拶」

「…………上月東馬」

麻子のズボンに顔を隠しながら短くそう自己紹介する。

「自己紹介ありがとうね、私は美琴。伊東美琴(みこと)っていうの、好きなように呼んでくれていいからね」

「……………………えっと、はい」

おずおずと差し出された手を握る。

「よしよし、そうやって積極的にいけよ」

「…………………頑張ります」

「えっと、それで?何でこの子を連れてきたんですか?」

「あれ?聞いてない?」

「あの、先ほども何で来たのか聞いたと思うんですけど……」

「あっはっは!済まんな、誠悟が言っていると思っていたよ!」

「聞いてませんよ、あのバカお兄……」

美琴は頭を抱えてため息をつく。

「はぁ、とりあえず預かりますね」

「ああ、頼むよ」

「えっ!?し、師匠、一緒には……」

頼むという言葉が出た瞬間、東馬の頭にはどうすればいいかわからないといった感じの考えしかなかった。

「一緒にいられるわけないだろ?こんなあいつのパラダイスに私がいたらあいつの胃痛がさらにひどくなるからな、自分で選んどきながらとは思うが」

「???い、いえ、ですから」

「ま、そういう事だから頑張れ♪」

そう言って麻子はさっさと車に乗り、さっさと去っていった。

「……………………」

そんなぁ、といった感じの雰囲気を出す東馬。

「あの人は、まったく……」

疲れた表情をする美琴。

「あの人には苦労するんですよね……後、お兄にも……」

「…………………あ、あの」

「うん?」

今この場では頼れるのは目の前に美琴しかいないので勇気を振り絞って話しかける東馬。

「さ、さっきから、その……言っている、その……お、お兄とか、誠悟、とかって……」

しどろもどろになりながらも何とか用件を伝える。

「ああ、今殆どこの家の持ち主状態になっている私の兄です。名前は伊東誠悟です「そして、私の永遠の宿命のライバルよ!」はぁ……」

と、美琴が出てきた家の向かいにある家から金髪の女性が出てきた。

こちらは金髪をツインテールにしており勝気そうな女性だ。

「あいつを出し抜くのはこのあたし、篠原(しのはら)|聖良《
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