第11話「じゅんび」
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
朝食を準備しないとね。」
「悠里さん、私も手伝うわ。」
先生と悠里が朝食を準備し始める。
....ワクチンに弾薬、いつもの装備に、家と車から見つけた予備のサプレッサーもある。他は...由紀を誤魔化すために作ったしおりとそれに書かれている持ち物もあるな。
「よし、持ち物はこれで大丈夫だ。」
「おはよー。」
「お、由紀、おはよ。今朝食が作られている所だ。」
顔を洗ってきた由紀に胡桃が挨拶する。
「まだかなー?まだかなー?」
「やけにソワソワしてるな。どうしたんだ?」
椅子に座って待つ由紀だが、滅茶苦茶体を揺らしてる。
「この後遠足だから楽しみなの!」
「そのわくわくもう少し抑えろよ...。見てるこっちも落ち着かん。」
そうこうしている内に朝食ができたので皆で食べる。
「ごちそうさまー。」
朝食を食べ終わり、由紀は満足そうにそう言った。
「さて、準備が終わったら玄関で待ってろよ?細かいことは悠里にでも聞いてくれ。」
「遼君はどうするの?」
「俺たちは車を取りに行く。まぁ、そこまで時間もかからないから安心しろ。」
由紀にそう言って、俺と胡桃と先生は部屋を出る。
ちなみに由紀も昨日の時点である程度準備は終わっているはずだ。
「....さて、行きますか。」
「ふ、二人共、絶対に無理はしないでね...。」
「大丈夫だってめぐねえ。」
駐車場に最も近い教室に移動し、避難用のはしごを掛ける。
....この“遠足”で、他に生存者がいればいいのだが....。
〜おまけ・その頃の...〜
「....ん....。」
「もう大丈夫?」
「なんとか....。」
圭ちゃんが足の調子を確認する。...手持ちと調達してきた道具で応急処置したけど、何とかなったみたいだ。
「それじゃあ、モールに向かうよ。」
「...はい...。」
圭ちゃんは私みたいに戦える訳ではないので、代わりに荷物を持ってくれるみたい。...一応、自衛はできるように武器も持たせてるけど...。
「徹底的に辺りの奴らは排除したから、ここら辺は少なくなってる。...だけど、モールに近づけば多分相当な数に襲われるかもしれない。...それでもいいんだね?」
「....はい。」
友達を助けるためなのか、良い覚悟をした眼だった。
「よし、じゃあ行くよ。さすがに一日で辿り着ける訳じゃないから、途中でどこかの家を仮拠点にするよ。」
「......はい。」
「大丈夫。その友達のい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ