第11話「じゅんび」
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.悠里は何とか由紀を誤魔化しておいてくれ。...って、言わなくても分かってるか。」
「ええ。由紀ちゃんは任せて。」
話し合いはこれで終わる。ちなみに由紀はどこにいるのかというと、まだ早朝なので眠っている。
「ショッピングモールか...誰か生存者がいればいいんだがな...。」
「...可能性は少ない。...だが、いたらいいな...。」
希望的観測だ。蘭や母さんとまではいかなくとも、それに近い先導者とかがいないと、状況に耐えられずに死んでしまう。
「...とにかく、切り替えましょう。由紀ちゃんももうすぐ起きてくるし。」
「俺はちょっと車内にある武器を整理してくる。」
できるだけ無駄遣いはしたくないしな。普段の武器に加えてアサルトライフルを主力にするか。...モールに生存者がいなかったら、大量の奴らに襲われるからな。
「ちょ、危険だろ!?何やろうとしてんだ!?」
「あー、大丈夫大丈夫。二階から飛び乗れるし、最近は奴らの数も少ない。」
「....っ、つくづく無茶苦茶やるからなぁ...。...危険だと思ったらすぐ撤退しろよ!」
「分かってる。」
さすがに皆言っても聞かないのだと思い、俺をそのまま送り出す。
「ま、ちゃちゃっと整理してきますか。」
「ふぅ...これでいいだろう。」
特に何か問題がある訳でもなく、武器の整理が終わる。
「さて、一端戻るか。」
部室に戻って、無事に整理が済んだ事を知らせなければな。由紀も起きてきてるだろ。
「地下の備蓄をほとんど使わないとはいえ、食料の減りが結構早かったな。...もっと、節約しなければ...。」
地下の備蓄を見る限り最低でも十人以上が避難できるようになっているはずだ。学園生活部は五人なのだから、本来よりも倍の時間を生活できるようになってるはずだが...。
「モールに行った時に、食糧問題を解決できるモノがあれば取っておくか。」
いろんな野菜の種とか。缶詰とかいろいろな。
「...あれ?遼君おはよー。」
「お、由紀。起きてきたか。」
置いていく武器を生徒指導室に置き、部室に戻ろうとしたらちょうど由紀が起きてきた。
「えへへー...遠足が楽しみで眠れなかったけど、一度眠ったら起きにくいんだよね...。」
「あー、分かる分かる。とりあえず、顔洗って目を覚ましてこい。」
「はーい。」
早めに出発しておきたいので、さっさと由紀に顔を洗いに行かせる。
「お、お帰り。」
「おう、戻ったぞ。由紀ももう起きたし、時機に出発できる。」
椅子に座り、持っていく持ち物を再確認する。
「なら、
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