第11話「じゅんび」
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ショットガンだからな。弾薬もそこまで使ってないし、大丈夫だ。」
囲まれることがなくなったら使わなくても大丈夫だからな。
「そうか....。」
「...っと、目覚めたみたいだな。」
足音が三つ聞こえる。すると、扉が開かれ、由紀と悠里と先生が戻ってきた。
「二人共おはよー。」
「おう、おはよう。」
「おはよう。ちゃんと眠れたか?」
「多分ねー。」
由紀が挨拶をしてきたので返事をする。その間に悠里は朝食の準備を始めた。
どうやら、うどんらしい。...そう言えば、最近食料が減って来たな...。地下はまだまだあるけど、あれは地下に避難した時のために残しておきたいし。
「おかわりー!」
「早いな...。ちゃんと噛んだか?」
「噛んだよー。」
朝食になり、由紀は気絶から目を覚ました割には早く食べ終わってしまっていた。
「悪いのだけど、おかわりはないのよ。」
「購買部にもなかったから、外に調達にいかないとな。」
俺も悠里ほどではないが食料や電気に気を付けている。サバイバルじゃこういうものの管理は基本だからな。
「車も二台使えるようになったし、全員で遠足っていう手もあるぞ。」
「遠足!?行ってみたい!」
一気にテンションが上がる由紀。...車がもう一台使えるようになったのは気にしないのか。
「部活としてだから、色々と手続きがいるけどな...。そうですよね?」
「えっ?...そうね。ちゃんと文書にして提出しないと。」
先生も話を合わせ、そう言う。
「そっかー...。じゃあ、今日はなにやろ?」
「そうね....手紙とか、出してみない?」
「え?お手紙?でも郵便局は外だよ?」
「だから学校から。」
そういえば、外への助けを呼んだ事なかったな。それどころじゃなかったし。
「手紙と言えば伝書鳩だな!」
「伝書鳩いないじゃん。」
「捕まえるんだよ!」
由紀にすらしれっと言い返されるも、意気揚々とそう言う胡桃。
...確かに屋上に鳩が来る事はあるが...大丈夫なのか?
「はいはい。お手紙と言えばこれよね!」
「お、それあの時の。」
「そ、この前の肝試し。」
由紀が取り出したのは風船だった。肝試しの時そんなの入手してたのか。...って、
「息で膨らませても飛ばねえぞ?」
「はっ!」
「....理科室にヘリウムガスがあったから、取ってくるわ。」
「じゃあ、私は鳩を捕まえてくるわ。」
由紀の相変わらずさに苦笑いしつつ、俺は理科室へ向かった。
胡桃も鳩を捕まえに屋上へ行くみたいだ。
「こ
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