暁 〜小説投稿サイト〜
ぶそうぐらし!
第11話「じゅんび」
[1/8]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


       =遼side=



「....あまり眠れなかったな。」

  窓から外を見てみると、まだまだ暗かった。多分、三時とかそれくらいだろう。

「誰か起きてるかなっと。」

  部室を開けると、中には胡桃がいた。

「お、おはよ。」

「早いな胡桃。もう起きてたのか。」

「遼だって同じようなもんだろ。」

「そうだな。」

  他の奴は起きてきていないみたいだな。

「....雨が降ってると、どうも寝付きが悪くてな...。」

「あー、確かにな。なんとなく分かる。」

  胡桃の言葉になんとなく同意する。

「...めぐねえの時の事を思い出しちまって...。」

「....そっちか。先生が一度噛まれたのも、雨が降ってた時だったな。」

  トラウマのようなものだ。眠れなくてもおかしくない。

「りーさんも同じようなもので、今はめぐねえの所に行ってる。」

「眠れてるのは由紀だけか...。」

「...案外、そうでもないけどな。」

「...?」

  どういうことかと思っていると、ドアが開かれた。

「んー.....あ、胡桃ちゃん、遼君...。」

「寝惚けてるなぁ...どうした?」

  由紀が入ってき、胡桃が由紀にそう聞く。

「んっと....トイレ。」

「OK、ちょっと待ってろ。」

「胡桃ちゃん過保護過ぎー。一人で大丈夫だよー。」

  シャベルを持ち、武装をする胡桃に由紀はそう言う。

「今はまだ夜中だぞ。学園生活部心得第三条を忘れたのか?」

「うっ...そうでした。」

  ちなみに第三条は“夜間の行動は単独を慎み常に複数で連帯すべし”だ。

「(そういえば、まだ雨降ってるんだな....って。)」

  そこでふと、ある事を思いだす。

「....俺は暇だし、ちょっと見回りでも行ってくるわ。」

「ん?そうか。」

  俺も武器を取りに部屋を出る。その際に、胡桃に一言言っておく。

「...下の階で銃声が聞こえるようになった時は、由紀を誤魔化しておいてくれ。」

「っ、お前....。...分かった。」

  危険な事をすると察した胡桃だが、何とか分かってもらえたみたいだ。
  ...そう、思い出した事とは、昨日眠る前に車を取りに行った帰りに玄関に群がっていたゾンビ達の事だ。あいつら、まだいるかもしれないしな。

「(さて、ハンドガンと模造刀とショットガン...後はアサルトライフルでも持っていくか。)」

  校長室にある俺の武器を持ってから銃器を置いてある生徒指導室に入り、ショットガン(装填済み)を背負い、アサルトライフルを持つ。マガジンポーチも持っておき、そ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ