第19話 燕人と軍神との邂逅
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衝撃を受ける。
だが、どれだけ遠回りをしようと、過ちを繰り返そうと立ち上がり、這い上がれ。
困難であればあるほど、報われる。
そして、探し人を見つけたのか、抱きしめるところで終わる。
私は、この歌を聴いているうちに、涙が出てきた。
私には昔兄がいた。
その兄は私が幼き頃に、賊に殺された。
それ以来、私は自分のような者を少しでも減らすため、この乱れた世を正すことのできる人を見つけその方に仕えるために、旅に出た。
その道中で山賊退治などをしながら武を磨いてきた。
困っている人がいたならば、手を差し伸べてきた。
だが、終わりの見えない道を進むかのような、そんな気分になることもあった。
それでも、前に進み続けなければならない。
そう思い、今まで生きてきた。
その私の人生は間違っていない、そう言われたかのようだ。
そして、最後の詩は、亡き兄上が温かく見守り、優しく抱きしめてくれた、そんな風にさえ思えた。
そう思うと、涙が溢れても止まらなくなってしまった。
ふと、隣にいた張飛を見たが、こちらも涙が止まらないようだ。
ああ、こんな歌を歌う者がいるなんて、お前は何者なんだ?
関羽と張飛が涙が止まらなくなり、溢れ出しても、バサラの歌はその場に響き続けていた。
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