39話
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めば誰にでも組んで貰えそうだけど」
「うーんそうなのかなぁ。あ、そろそろ時間だ。また来るから承諾考えといてね〜」
「あ・・・」
と直ぐに教室に戻る俺を見つめながら、
「・・・変な人」
とまたキーボードを叩き始めるのだった。
「うーん、別に暗い娘では無かったな。やっぱり楯無さん達って仲悪いのか」
そう独り言を呟きつつ考える。まずなんでこんなことをしているかというと、昨日楯無さんから頼みごとがあって、
「お願い!簪ちゃんと組んでください!」
だった。まあ簡単にだが説明を受けてタッグを組んでほしいとのこと。まあ建前は生徒会長に恩を売れる程度で引き受けたが、興味もあったのが本音でもある。まあ他にも珍しい楯無さんからのお願いってのもあるが。
ー別の日ー
「多分ここら辺にいると思うんだがなー・・・っと発見。・・ん?」
アリーナに隣接されているIS整備室で更識さんは難しい顔でディスプレイを睨んでいた。その姿は本当に頑張っていて健気さも感じられるが、俺からは同時に何かに囚われて何かを恐れているような気がした。そうこう考えているうちに、片付けてこっちに来たので声をかける。
「お疲れさん。どう?ISの調子は?」
「・・・・別に」
「そっか。それで考えてくれた?タッグ組んでくれるか」
「イヤ・・・」
「大体、どうして私と組みたいの?」
「・・・そうだね。立ち話もなんだしどっか座ろうか。あ、飲み物ついでに買ってくるから席に座っといてね」
となんとか話をする機会が出来たので誘導する。
「お待たせ。りんごかぶどう、どっちがいい?」
「・・・ぶどう」
「了解。はい、どうぞ」
素直にぶどうジュースを受け取る更識さん。にしてもなんでこんなに怯えられているんだろう?
「・・・それで、話って?」
「ん、ok。単刀直入に言うと、きっかけは楯無さんからかな」
「っ!」
楯無さんと聞いた瞬間、席を立ちそうになったので宥める。
「はいはい。落ち着いて。それで最初は断ろうとしてたんだよ。だっていきなり知らない子と組めって言われてもね」
「・・・・」
「それでね、断ろうとしたら先輩が暗い娘だけどって言ってね。それに気になってこうして声をかけたってわけ。」
「ああ、でもタッグ組んでくれるのはありがたい。本当に相手いないからね」
「・・・」
彼女はそれで?と言うと目で見つめるので、もう少し本音を言う。
「そうだなあ。結局俺も君がどんな子か分からないからこうして声をかけているわけだけだけど、さっきの整備室での姿見るとなおさらタ
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