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神への蔑視
第五章
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 天界の者達はというのだ。
「我々はそんなものは一切強いない、誘いはするがな」
「そして誘った結果ですね」
「人はああなった」
「ならばそれもよし」
「それが大公のお考えですね」
「そういうことだ、これからも人を堕落させてやる」
 ワインをもう一杯出した、そして小姓が差し出した黄金の皿の上のチーズとハムを重ねたものも口に入れて述べた。
「あの者達をさらに楽しませてやろう」
 笑顔で言いつつ自身に誓うのだった、ベリアルは人々に快楽を教えていった。そしてそれが大きなものになっていくのも見て笑うのだった。


神への蔑視   完


                       2015・8・18
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