2部分:第二章
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はすぐにそちらに顔を向けた。
「何?」
「今夜暇?」
いきなりぶしつけな質問だった。
「暇って?」
「だからさ。今夜ここに来れる?」
「うん、まあ」
勝也はすぐにそう答えた。
「来れるけれど」
「よかった。じゃあさ、香水たっぷり持って来てよ」
にこりと笑って彼に言った。
「香水っていうとあれ?」
「そう、あれ」
またしてもにこりと笑っての言葉であった。
「学校に出たしね」
「らしいね」
「ああ、あんたも知ってるのね」
それを聞いて話が早いと心の中で笑う朝香であった。
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